【61】フリーランサーに夏休みがある?
こんにちは、手塚規雄です。
結論から言ってしまえば夏休みなんかあるわけがない。でも似たようなものはある。それについての解説が必要だと思ったので今回のコラムとなりました。
まず会社と契約しているフリーランサーはどういった契約なのか?
フリーランサーには2種類居ます。自分で仕事を取ってきて自宅で仕事をする人と、会社と契約して仕事をする人です。前者はそもそも通勤もありませんし、仕事をする日も休む日も自分で決められます。だから極端にいえば夏休みを1ヶ月取ることもできます。後者はほとんどサラリーマンと変わりませんが、大きく異なるのは3点です。
・有給はない
・基本稼働時間が契約にて決まっている
・社会保険などは自分でやる事
有給や社会保険はありませんが、報酬はその分高額なのが特徴です。そして問題となるのは契約時間です。契約時間は下限が140時間、上限が180~200時間が事実上の業界標準になっています。下限を下回ると月額報酬が差し引かれ、上限を上回ると追加精算となります。
極端な話、下限を下回らないなら何日休んでもOK
だいたい1日8時間労働。そのため下限の140時間は17.5日の労働で達します。今月の平日は21日間あるので3日間休んでも下限を下回りません。つまり今月は3日分の有給を持っているようなものなのです。ただし翌月には持ち越せないという縛りもあります。ちなみに来月の平日は19日しかないので1日しかありません。今年はたまたま8月の平日が多いので夏休みとして3日休んでも報酬額は変わりません。土日をうまく使えば5連休ぐらいは取れるという事です。
もちろんプロジェクトや職場における状況を見て休みを取る必要があるのはサラリーマンだろうがフリーランサーだろうが関係ありません。それはみんな同じです。
有給制度はなくとも似たものはある、それは他にもいえる事
フリーランサーには有給なんてものはない。でもそれに近いものは考え方を変えればあるという事です。○○がないからフリーや独立なんてとても無理だ!と思っている人は多いのですが、実は代替する何かなんてものは実はいくらでもあったりします。夏休みのように、実は考え方や視点を変えれば似たものがあるのが意外なほど多いです。
さて、そういえばこのコラムが公開される日はお盆期間となりますが、みなさんはちゃんと休みを取れていますか?それともわざと休みをずらして帰省ラッシュを回避する派ですか?それとも「夏休み?なにそれ?美味しいの?」派でしょうか?
サラリーマンでも派遣でもフリーでも個人事業でも社長でも、どんな立場であっても「休みを取る」のは大事だと思います。そこで全員が全員同じ日に休みを取る必要性はありませんが、なんとしてでも「休み」は取っておきましょう。