【60】残業時間が増えやすい傾向にある職場の特徴
こんにちは、手塚規雄です。
残業時間が多い会社の特徴はいくつか簡単に思いつくものがあると思いますが、わりとピンチな時が多く、ピーク時の残業時間が膨らみやすい会社も実はけっこう危険だと思いませんか?
「今後も残業時間があまり減らない会社」
「残業時間が無駄に増えやすい会社」
これは当事者であってもわかりにくいです。もちろん長期間働いていると内部事情もわかり、残業時間が減らない理由も分かってきますが、短期間ではわからない。では会社の内部事情も知らない状況でもこの会社は残業時間を本気で抑える気があるのかどうか、判断するポイントをお話しします。
1:職場にて残業時間の自慢話、または自虐話が多い
「今月は○○時間も残業しちゃったよー、やってらんねーわ。」
こんな会話が多くされている会社が残業時間は減りません。会話している本人たちはストレス発散や他愛のない日常会話かもしれませんが、周りの人はそう思わない事もあります。聞く人によっては
「俺がこんなに残業しているのだから、お前たちももっと残業しろよ!」
と受け取ってしまう人もいるからです。言葉を発した本人はそう思っていなくても、こんな風に受け取る人も少なからず存在します。そして言葉を発した人がプロジェクトマネージャー(以下PM)や管理職の人の場合だとなおさらです。こうして周りの人の残業も無駄に増えてしまう。
私はこんな意味では絶対に受け取りません。しかし私のような人間は割と少なく、意外なほど、さきほどのように「残業しろ!」の印象で受け取ってしまう人は多いです。そして上司、管理職からの発言だから逆らえない。職場の雰囲気、発言者のキャラクターによって大きく変わるところですが、このような「言葉」を気にしない管理職が居る職場はあまり残業削減の話は聞きません。
私は以前こういう発言をして怒られました記憶があります。
2:PMや管理職のコスト意識が低い
システム開発費の大半は人件費です。そのため以下に開発に携わる人の数を減らし、その作業を減らす事がPMの仕事の一つです。いくら進捗通りにシステム開発が行えたとしても、大赤字だったらPMとして失格です。こういった言い方をすると誰でも理解してくれるのですが、なぜが日常業務の1時間、1分になるとずさんなPMも居るのが現実です。
PMは進捗管理して顧客に報告するだけが仕事じゃありません。仕事の割り振りから、作業をストップさせることなくプロジェクトメンバーが円滑に仕事をさせるのもPMの仕事の1つだと私は考えています。そこでダメなPMの例をあげると
・メンバーの仕事の割り当てが完了する前に、不在になる
・メンバーのタスク完了後に放置時間や待機時間が多い
・メンバーの仕事の割り振りが場当たり的で非効率
こういうダメなPMがいるプロジェクトや会社は残業時間が減ることがありません。
3:頑張った人ほど仕事を多く振られて損をする、と思っている人が多い
進捗が遅れるとどうしても、余力のある人の頼ってなんとかする事が多いのがこの業界です。しかし余力のある人は自分の仕事を一生懸命やって早く完了させている人の場合が多いです。仕事が少なくサボっている人は稀のような気がします。そんな余力のある人にどんどん頼ってしまい、しまいには仕事が早く出来る人ほど、仕事量が多くなってしまい、最後には潰れてしまう。そんな話も少なくありません。
そんな状況を何度も見ていると
「仕事を早く終わらせても、次から次へと仕事が任させるから損する」
「あんまり頑張らず人並みに仕事をして、新しい仕事を振られないようにしよう」
「真面目に仕事をやると潰されるから適度にサボろう」
そんな考えを持ちながら仕事をする人がどんどん増えていきます。そうすると当然のごとく仕事はあまり進まずに、残業が増えていく一方です。
つまり頑張ったら頑張ったなりのご褒美が貰えると思えないと残業は増えていく一方で、逆に仕事ばかりもらうとモチベーションは下がる一方です。
残業が少なくならないのは単純な仕事量が多いわけではない
仕事量がどう考えても多いから。そう思っている人がいますが、基本的な事をしっかりやってメンバーのモチベーションを正常に保てば自然と残業時間は減っていきます。残業地獄に陥ってしまう原因の5割はあるのではないか?と体感であります。もちろん仕事量が尋常ではない事もあります。
・基本的な仕事の割り振りをしっかり考えて準備して、空白時間を無くす
・モチベーションを下げるような言動を見せない
・仕事量を常識内に抑える
たいていこの3つを守っていれば残業はそれほど多くなりません。もしこれでも残業が減らないとしたら「残業代でお小遣い稼ぎをしている人」が多く存在しているのでしょうね。