【50】年収上げるにはスキルアップでなく年収アップの方法を知るのが先決
こんにちは、手塚規雄です。
「スキルと年収は比例する。いや比例すべきだ!」
エンジニアにはこのように考えている、いや考えというより「信念」や「信仰」を持っている方が何故か多くいます。その考えにより、お金に困っているのはスキルが足らないからだ!と信じてスキルアップのための努力をします。それでスキルアップはするのですが、年収は思うようには上がりません。その結果に絶望してしまう人も少なくありません。ではスキルアップでは年収が上がらないのは何故でしょうか?
その理由は非常にシンプル。現実にはスキルと年収は比例しないからです。ではエンジニアが年収を上げる方法は一体何か?これが今回の話題となります。
年収を上げるには?
パッと思い浮かべるだけで
1:資格を取って資格手当を得る(会社によって違いあり)
2:社内で評価を得て、昇給/昇格する(時間がかかる)
3:転職する(失敗すると年収が下がる)
4:独立/フリーになる(失敗すると仕事を失い収入が無くなる)
5:副業をする(時間、労力、エンジニアのスキルとは別のスキルなどが必要)
他にもありますが代表的なものが、この5つ。そしてカッコ内にはデメリットなどあげました。さて、よく考えてみましょう。エンジニアとしてのスキルアップと関係するものは1と2です。しかし1は資格を一回取得したらそれ以上年収アップが見込めません。2はスキルアップしていっても、給与体系的に限界を迎えやすい。しかも上司の査定次第ではスキルアップと評価アップは比例しないかもしれません。つまり3、4、5の方法が現実的です。しかし5についてはマイナンバー制度により会社に副業がバレやすくなると言われていて、今後は難しくなるかもしれません。(ひょっとしたら今後は副業するのが普通という風潮になる可能性もあります)エンジニアとして年収アップを目指すなら3か4となります。この2つもスキルがある事が前提のように思えるかもしれません。実はこれが自分自身を思考の罠にハメている原因です。
他人より優秀なスキルが無くても年収アップできるのか?
企業はどんな人材にお金を多く払って、社員として居続けて欲しいのか?ここから考えていきましょう。
1:優秀な人材
2:自社には今は居ない、今後の事業展開に必要なスキルを持った人材
3:今すぐに、緊急で特定のスキルを持った人材
1を目指すのもいいですが、いきなり優秀な人材になるのは非現実的です。現実的に考えれば転職やフリーなら2、3を狙う事が大事です。しかし、2や3のような人材を欲しがる会社はあるのか?
自社に居続けている人にはわからない感覚かもしれません。自分と同じスキルを持ったエンジニアがばかりだからです。でも一度会社の外を見てみると、自分のスキルを欲しがっている会社というのは意外なほど存在しています。
会社の色、風潮とも言えますが、その流れとは別のスキルを持ったエンジニアは育ちにくい。だからこそ、自社に無いスキルについては外注や派遣社員を使ってスキルの補強を行います。しかしこれには限界があります。新人を一から育てるには時間が足りない。そんな時に中途採用する。ごくごく普通の話ですが、自分が転職しようとするとこの観点が抜けている人がほとんどです。
自分のスキルを求めている会社をどう探すのか?
転職の募集要項からある程度は自分で調査することも可能ですが、転職エージェントを使ったほうが効率的で、募集要項からでは読み取ることができない情報を彼らは持っています。そんな彼らとしっかり相談していけば、スキルが平凡であっても転職で年収アップをすることが可能です。
転職で年収ダウンしてしまった方々はこのような考えなく、適当に目についた会社に転職してしまうので失敗すると思っています。転職に戦略もなくやっていれば、失敗するに決まっています。そんなのは新卒で就職活動している学生でも知っているし、分かっている事です。
またフリーの場合も転職エージェントとほとんど変わりません。フリーランサー向けのエージェントを使うだけです。ただしフリーの場合は当たり前の話ですが今すぐ、緊急で特定のスキルを持った人材を要求される場合が圧倒的に多いです。
それでも転職で失敗しているのは何故か?
年収アップのために転職だ!と意気込んでいても、実は自分の中の優先順位で1位が年収でないからです。年収が上がっても会社の雰囲気と自分が合わないとか上司と意見が合わなかったとか年収以外の部分で失敗して、総合評価で転職失敗と思っているからです。
私は年収(月収)を第一で考えています。多少の人間関係の悪さややりがいが無いと感じても報酬と引き換えなら全然OKなのです。もちろんそれにも限度があります。その時にはフリーの特権を活かして早期撤退します(実際にそうなった事はまだありません)
ただ、私ぐらいお金に執着している人はほとんどいません。どちらかと言うと職場の雰囲気、やりがい、年収、人間関係などの総合的に考えてしまうからで、年収アップが叶ってもマイナス面に気持ちが引きずられてしまいます。その結果、転職に失敗したと思い込んでしまうのです。
物事には何事にもプラスもあればマイナスもあります。そのマイナスをどこまで許容できるかが転職が成功するかどうかの分岐点になります。
私はフリーになってからは報酬にこだわりました。そのお陰で一番最初の仕事に比べて今の仕事は40%以上アップがっています。これは今が高いのではなく、最初の仕事が安すぎたという事です。その時は相場も知らなかったし、報酬アップの知識もありませんでした。つまり知らないという結果が年収の低さを招いたということでもあります。
年収が低いと感じている人は、年収アップのためには何か知らない事が多いと思います。まずその知識を得るために色々なものを調べてみてはどうでしょうか?
コメント
tomorrow56
転職の際に、何を一番優先するかというのは非常に大事だと思います。
自分の転職の優先度は、
優先度1:地元へ帰る
優先度2:スキルを活かす
優先度3:年収
でした。
なれない仕事で年収が減っても地元へ帰ったので転職は大成功だと
思っていたのですが、震災後に親会社の方針転換で地元から撤退、
仕事内容も年収もそのままで転職前にいた地域へ移動となりました。
そう言う意味で"大失敗"の転職でしたね。
書かれていましたが、何が満たされないと"失敗"と判断するかを
最初にきちんと定義しないと、100点満点にならない限り、いつも
"失敗した"となるんでしょうね。