【49】人に迷惑をかける生き方のススメ
こんにちは、手塚規雄です。
「あまり人に迷惑をかけないように生き方をしたい」と言う方がいます。生き方、価値観は人それぞれなので、それにとやかく言いませんが、この言葉を使う多くの人は勘違いしていると思っています。その理由が今日の話題です。
人に迷惑をかけない生き方は無理
そもそも誰にもまったく迷惑をかけない生き方というのは絶対に無理です。スーパー屁理屈になりますが、仕事であれば誰しも新人時代があり、先輩に少なからず迷惑をかけたことがあります。学生時代であれば先生に、子供なら親になにかしら迷惑をかけています。もちろん、普通に考えれば多少の利害関係があるので「迷惑」ではないのですが、それでも何かしら迷惑をかけてしまうのが人間です。
さらに視点を変えれば企業に就職すれば、ライバル企業からみればいい迷惑です。自分が頑張れば競争相手はいい迷惑、技術革新すれば前時代の技術は廃れてしまうのでその技術に関わる人にとっては迷惑どころの話ではありません。
つまり生きていれば誰かしらに迷惑をかけているという事です。何回もいいますがスーパー屁理屈なので、これに真面目に反論しても困ります。
実は迷惑をかける人ほど
迷惑をかける人には大きく分けて2種類の人間がいます。迷惑をかけて嫌がれる人と、迷惑をかけていても好かれている人です。前者はダメな人ですが、後者はどんな人でしょうか?
・俗にいうクラスの人気者タイプ
・なんとなく憎めない人
・信頼されている人、信頼できる人
・迷惑をかけるけど、デメリットより大きなメリットをくれる人
このような人柄からくるタイプや実績からくるタイプです。性格やその人独特のオーラは生まれ持った部分、つまり才能的なものが大きいのですが、実績や信頼については自力で頑張っていけば身についていくものです。こういう人は意外と多くの人に迷惑をかけながら、実績と信頼を勝ち取っている人です。
迷惑をかける=ダメ人間という図式が最初に思い浮かべてしまいますが、その裏では迷惑をかける=誰かを頼ることができる人間いう図式もあります。そして頼った後にしっかり借りを返しているから信頼と実績を勝ち取っている人とも言えます。
エンジニアは人に頼るが下手
エンジニアという人種は優秀な人だとよく言われています。実際どうかではなく、そう見られています。みなさんは他業種の方に何故か「優秀」だと言われたことがありませんか?その証拠にエンジニアは自力で問題を解決する能力が高いです。問題を解決するにあたり、自分で調べたり、試したりしますが、意外なほど他の人はやりませんし、できません。
また技術的な事に関しては人に頼るのは普通の感覚なのに、その他の相談事は他人に出来ないのがエンジニアという人種です。もっと人に頼って迷惑をかける生き方をしたほうが、今まで見えてなかった何かが見えるようになるかもしれません。
これは私自身もよく当てはまっているので注意している部分でもあります。
政治力のあるエンジニアや優秀なプロジェクト・マネージャー
今思えば、政治力のあるエンジニアやプロジェクト・マネージャーは人を頼るのが上手だった印象があります。自分自身のキャラクターを利用している人、人脈を最大限利用する人、多くの人に貸しを作りまくっている人、慕われているから一声で周りが動いちゃう人。色々な人がいましたが、共通点の1つに人に頼るが上手だった人だったと思えます。
人と人、人と仕事を繋げる、またはチームを管理し、能力を最大限発揮させる。そんな仕事をする彼らにとってはごくごく当然の事なのかもしれません。優秀なエンジニアが優秀なマネージャーになれないケースが多いのはこういった部分にも要因があると思います。
人付き合いが苦手=頼り下手
自分自身で人付き合いが下手だと思っている人は、一度人に頼ってみてはどうでしょうか?人に貸しを作るのは嫌かもしれませんが、別にそれほど悪いことでもありません。
でも人に貸しを作るとしても「お金」だけは辞めておきましょう。「お金」はやっぱり、どうしてもトラブルのもとになってしまいますから。
コメント
すー
お疲れ様です