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【20】情報処理技術者試験の小論文はカンタン

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こんにちは、手塚規雄です。

以前フリーには資格は不要と言い切った私ですが、以前にも言ったとおりサラリーマンであればあったほうがいいです。それはやはり査定や昇進に有利だし、一時金や手当など貰える会社が多いからです。そして今週末の19日(日)に秋季の情報処理技術者試験があります。情報処理技術者試験にはマークシートと記述式と論述式があります。多くのエンジニアは論述式の試験を嫌がります。それは文章を書くのが嫌い、苦手、書き慣れていない、この3つがあるからです。

情報処理技術者試験で論述式があるのは

・ITストラテジスト

・システムアーキテクト

・プロジェクトマネージャ

・ITサービスマネージャ

・システム監査技術者

いわゆる高度試験でスペシャリスト系以外のものです。スペシャリスト系でないと高度試験は論述式の問題があるので受験を回避されがちです。論述式は2時間で2000文字~3000文字を書かなければなりません。120分で2400文字を書くとなると、1分で20文字、3秒で1文字のペースで書くことになります。これは少しでも書き直しは許されないペース。内容も必要なのにスピードも要求されます。

それでも私は論述式ほどカンタンなものはないと思っています。正確に言えば情報処理技術者試験の論述式の問題はカンタンだということです。普通の論述式だったら私も苦手です。それでも情報処理技術者試験の論述式の問題は普通の問題との違い、それは対策がカンタンだからです。そこで今回は論述式の対策方法についてとなります。

 

対策方法は次のステップで実行していきましょう。

1:合格者論文を数回答読む

最初に合格論文集の本を買って読みましょう。合格論文集を読むとわかりますが、合格論文の内容は意外なほど普通の内容。論述式で求められている事は「どんな事例で何をしたか?」という事だけです。だからスゴイ事をした!という内容は不要なのです。合格論文集から知ることは、書き方やテンプレートです。そのテンプレートはたいていこのパターン。

・どのようなシステム/プロジェクトだったのか?

・自分の担当は何か?

・何が問題だったか?その問題をどのように問題解決したか?

・反省点は何か?

論述式の問題はたいていこのパターンで回答しています。

 

2:過去問題集と同じ問題で、実際に論文を書く

テキストでもなんでもいいから自分の最高の回答を一回書くことです。何時間かけてもいいし、何回書きなおしてもOK。ただし、文字数は規定どおりに。

 

3:問題を変えて論文を書く

これをやるとわかるのですが、2で書いた論文と同じ部分が多くでてきます。数問やると、どの問題でも全体の3分の1程度は絶対に書く部分がある事に気がつきます。その部分とはシステムやプロジェクトの概要と自分の担当の部分です。つまり論文にするプロジェクトをあらかじめ決めておくと時間を大幅短縮できます。

どんなシステムでもプロジェクトでも、最初から最後まで問題ゼロで終わることはありません。だからその問題点と解決方法のセットで洗い出しておくと、問題点を見た瞬間に最初から最後まで構成を組み立てられます。こうすることで書き直しをかなり減らせます

 

4:実は数パターンしかない問題

システム開発やプロジェクトの問題なんて大雑把に言えば数パターンしかありません。

プロジェクトマネージャ → 期間/費用の低減、人員管理、進捗管理など

システムアーキテクト  → 要求実現、機能提案、開発の簡易化など

他の3つは専門外なので見当違いのことは言えませんが、それほどパターンがあるとは思えません。その代表的パターンでどのように論文を組み立てれば良いのか想定していけば、問題を見て全く書けないという事態にはなりません。

 

5:2で書いた論文を当日持って行き、直前まで確認する

最後の念のためとか悪あがき用に。プリンターがなくても、今ならスマホやタブレットでも確認できます。

 

私は対策なしで1度不合格になり、2回目でこの対策をして合格しました。他の業界でも資格試験の論述式は同じようなテクニックがあるようです。試験を合格するにはある程度の実力も必要ですが、テクニックを知っているだけでも試験に合格することも可能です。秋季試験で論述式のある試験を受験する方はぜひ試してみてください。

 

最後にこのコラムを書くにあたり、情報処理技術者試験の受験者数も調べてみたのですが、受験者数は年々減ってきています。これが一体何を意味するのか、しっかり考えないとダメですね。試験そのものの需要が減ってきているのか、それとも業界全体で関わる人が減ってきているのか。それとも他に理由があるのか。意外と重要な事を指し示していると思います。

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