オフショア開発の未来ってどうなの / エピソード2 - チェレンコフ放射
こんにちは、今回も後半で実際経験したエピソードを記載します。
[コスト]
まずは、オフショア開発についてです。
ソフトウェア開発においても他の製造業とかわらず生産性向上のため製造を海外に移すことは大規模な案件ではよくあることです。
かつてオフショア開発のパートナーと言えば中国一択でしたが、それがベトナムへとシフトしました。
オフショア開発は新興国の安価な賃金を活用するモデルです。国が経済成長していく過程で賃金が上昇すると、その国から見れば日本の安価な案件は敬遠されがちになります。また発注側からすると人月単価が高くなり、コストアップにつながってきます。
オフショアではありませんが、最近のIT人材のベトナムエンジニアの単価が日本人より高い場合が良くあります。
そこでまたもっと低い国へとシフトがおこることになります。ベトナムは現在、30~50万円/月。ただしエリートのIT人材系となると日本人を凌ぎます。
ミャンマーはベトナムと比べて、その1/3ぐらいです。そこで、アジア後続ランナーでオフショア開発の注目が上がったミャンマーに白羽の矢が立つことになりますが、2月1日のクーデターで政情が安定しておらず不安なところです。
[プロジェクト]
どこの国籍の人材によらず、プロジェクトを成功に導くには、現地の人材のスキルをどう統括するかです。
その為には、日本人エンジニアと現地エンジニアを繋ぐ橋渡しの人材が必要でブリッジエンジニアと呼ばれます。
技術スキルの差はすぐに埋められます。今どきのAI、IoTを利用したサービス等の開発はお手のものです。面倒なのは業務系です。
特に今どこも問題になっている待った無しの旧来のオフコンによるシステムからクラウド化されたシステム改修にコスト削減で、オフショア開発を使うときに問題なのが日本方式の業務の不理解による要求仕様の理解不足が多々発生します。
これを埋めてくれるブリッジエンジニアを発掘、契約することが一番だと思います。
[今後]
アジアの国々が発展して賃金が上昇していけば、オフショア開発はどうなるでしょうか?
彼らは自国の開発や、より高単価な国の案件を取りに行きたいと思うはずです。
日本における年収は数十年前と変わらない年収です。欧米諸国、韓国でも大幅に年収は増えています。
この先オフショア開発を組むべき国と、同単価になってしまうことが明らかです。内部に回帰しようにも少子高齢化が進み、日本においてますます労働力の不足になっていきます。
新政権のテーマ「成長と分配の好循環」に期待します。
・エピソード2
14年も前の2007年の秋、オフショア開発で現地視察および指導ということで上海に行ったときのことです。
この時は目を閉じていたのですが、青色に見えました。夢でも見ていたのかと?
その後、複数回発生し、その都度、青色にフラッシュ! 夢なのか。疲れているのか。漏電でもしているのか?
原因はわからずその都度起きる羽目に。
朝起きて、8時ぐらいにテレビをつけて現地のニュースを見ているときに、同様にバチッという音がまたしました。
この時、鏡に映っているランプの位置に青色のスポット光源が一瞬見えた。
これで完全に目がさめたのだけれども、またバチッという音を聞く。
間髪いれず、ランプの右横の絵画の中心に、青色のスポット光源がフラッシュ!見間違いはない。
壁に掛かった絵画を詳細に調べました。裏側を探って見ましたが何も光るものがなく謎です。
「中国やばいです」と心の中で叫ぶ。
本気であの伝説の放射能漏れのチェレンコフ放射の青い光が見えたのではと焦ってしまいました。
その日はネットワークがつながらないという理由で、部屋を替えてもらった。もちろん現地ブリッジエンジニアが中国で話してくれた。その後、替えて貰った部屋は何事もありませんでした。なんだったのだろうかと未だに謎です。
※エピローグ
このオフショア開発で作ったシステムは、今でも大手の会社にて現役で稼動しておりなくてはならないシステムとなってます。最近、このシステムの大幅リプレイスも完遂しました。
オフショア開発を使ったのは後にも先にもこれだけです。
エージェントは会社で取引のあった中国の方で現地にも会社を立ち上げておられたので、スムーズに仕様の伝達とか行きました。