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閃輝暗点と片頭痛の件

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3月は非常に忙しく、このコラムへの投稿も滞っておりました。4月に入り新入社員としてエンジニア職に就かれる方も多いかと思います。

さて表題の件ですが、『閃輝暗点』(せんきあんてん)という症状をご存じでしょうか?

私は眼圧が高く緑内障予備軍です。三十代のころから数か月に一回の割合で突然視野の中にギザギザ・チラチラした円形の光の波が見えて、それが四方に拡がり、十分ぐらいで視界から消え去ります。ギザギザ・チラチラした部分ははっきりと見えなくなります。目を閉じていてもギザギザ・チラチラした円形は見えます。

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最初、これは眼圧が高いせいで網膜が圧迫されて見えているのだろうと勝手な想像をしておりました。

ところがこの現象は眼そのものではなく、脳の視覚をつかさどる中枢(視覚野)の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こるらしいのです。

59歳になってはじめてこの病名というか現象を知りました。『閃輝暗点』(せんきあんてん)といいます。
なんて魔法的なファンタジックな名前でしょう。twitterをやっていなかったら知り得なかった情報です。

そしてこれは片頭痛とも関連性があります。なんらかの要因で収縮・拡張する脳内の血管が周りの神経を刺激し、片頭痛が起こるとわれています。『閃輝暗点』後に片頭痛が発生するのです。そういえば私も片頭痛持ちです。

脳の視覚中枢の血流の変化で起こると書きましたが、その症状は映像として円形ギザギザが広がっていきます。
この部分に脳科学的に興味がわきます。この症状を発症する人は皆同じ症状です。
PCだと不具合は色付きの砂嵐か縦線ぐらいしか出ないし。なぜ円形ギザギザ・チラチラなのかと。

初めてこの症状を経験した時はどうなってしまったのだろうと困惑するかもしれませんが問題ありません。
※しかしながらまれに脳循環障害、脳血栓のこともあるので、頻繁に起こるようであれば病院で検査を受けることをお勧めします

この症状で有名なのは芥川龍之介の小説『歯車』の中にこの症状が出てきます。

「キラキラとまぶしい光」が染み出すように広がり、ほどなく視野の半分を占めるに至った。びっくりし、一歩たりとも動けなくなり、半時間ほど、横たわっていた。

さすが小説家です、"四方に拡がる"という様を"染み出すように広がり"と表現しています。

私の場合、完全な円形は過去一つもありません。どこか輪っかの一部が欠けています。
インターネットで調べてみてもやはり欠けています。これも共通事項の一つのようです。
もし完全な円形で現れたらぜひこちらに報告お願いします。

https://twitter.com/i/communities/1508798996982415367

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新人エンジニア職で今後精神的なストレスや過労で片頭痛が襲ってくる場合も多々あるかと思います。

2022/4/13 [以下加筆]
私の場合は10分程度で改善し片頭痛もそれほど重たいものではありませんが、『閃輝暗点』の症状は人により程度の差があります。対処法はまずは安静にすること。改善しないときは病院で看て貰ってください。また、頻発している場合や片頭痛がない場合は脳循環障害もあるようなので病院で検査を受けることをお勧めいたします。

Comment(2)

コメント

偏頭痛持ち

偏頭痛持ちです。
>『閃輝暗点』(せんきあんてん)の症状が出たときは落ち着いていれば大丈夫です。
少なくとも私の場合、閃輝暗点の後は薬を飲まなければほぼ確実に偏頭痛になり決して落ち着いても大丈夫ではありません。病気や医療に関して、医療に携わらない方が発信力の強いメディアで不確実な情報を流すのはいかがなものでしょうか。この記事が誤解を招くことで体調をより悪化させる方がいないことを祈ります。

Naeba

ご指摘ありがとうございました。そういう重たい症状の方もおられるのですね。
改めて認識いたしました。注意喚起で最後に追加加筆いたしました。

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