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哲学からビジネスまでの57種の思考方法を一挙リスト化

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旧来からある思考方法だけでなく最近は新しい思考方法も考察され発表されています。 インターネット上で確認できる思考方法の名称の一覧とその内容を作成しました。

下図は哲学領域、芸術領域、IT領域、ビジネス領域の4つ領域にある程度分類したものです。 PDFファイルも用意しておりますので興味ある方はご利用ください。


哲学領域

主な哲学的思考は17世紀~18世紀のヨーロッパにおいて発展しました。 哲学上の思考方法ですぐに思いつくのはデカルトの演繹法です。
デカルトの名は皆さんも高校の倫理で習います。なぜかすぐに覚えられる名です。 17世紀のルネ・デカルトは哲学者であり数学者で合理主義哲学の祖です。 演繹法に対して帰納法も同年代で経験論のベーコンが提唱しています。
最近読んだ本で「進化思考」(太刀川英輔著)がありますが遺伝学出身の私ですが 生物の変異と適応をベースとしながらも哲学的なエッセンスを感じられてお勧めの本です。 「進化思考」はNOSIGNER株式会社から商標登録されています。

芸術領域

このコラム連載の初回で紹介しましたデザイン思考ですが、今では大手企業でもこの思考方法が採用されています。 またアート思考との良さを組み合わせたデザインアート思考も最近発表されています。
デザインアート思考」という名称は学校法人服部学園で商標登録されています。

IT領域

プログラミング、アジャイル、プロセス、アーキテクト等のワードとしてエンジニア界で使われることでこの分野に分類しましたが、このワードに複合される思考はIT以外にあらゆる方面で思考に使用できます。
プロセス思考でビジネスが変わる」(土方雅之著)は業務改革の方法をこの思考で考察できます。
誰でも売れる「プロセス思考」営業術(藤岡晋著)はセールスエンジニア向けもあります。

ビジネス領域

レバレッジ思考、エフォートレス思考、ファイナンス思考等でビジネスシーンにおいて良く適合します。
ファイナンス思考」が事業会社系のシニフィアン株式会社によって商標登録済みです。

みなさんも是非何かの思考方法を一つでも知っておいて損はないと思います。 57種の思考方法一覧を表記しておきますので参考にしてください。


57種思考方法一覧
思考種類内容
1
論点思考
(イシュー思考)
論点(解決すべき問題)を決定する力
2
仮説思考設定した論点に対して問題解決につなげていく力
3
イシュードリブン思考「そもそも何を考えるべきか?」という論点を特定する
4
水平思考
(ラテラルシンキング)
既成概念や理論にとらわれず常識や前提を無視して発想していく。クリエイティブシンキング
5
拡散思考情報を元に様々な方向に考えを向け、新しいアイディアを自由に多数生成する。クリエイティブシンキング
6
垂直思考
(バーチカルシンキング)
データや事実に基づいて順番に物事を見極めて進める。ロジカルシンキング
7
収束思考
(バーチカルシンキング)
複数の情報から一つの結論へと見出していく。ロジカルシンキング
8
レバレッジ思考少ない時間と労力で大きな成果を生み出す
9
エフォートレス思考努力を最小化して成果を最大化するを生み出す
10
プラスサム思考全体を拡大することで、各部分も同時に拡大する
11
編集思考異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出すを生み出す"
12
ファイナンス思考長期的な目線で事業や財務に関する戦略を総合的に組み立てるを生み出す
13
戦略思考経営課題に対して、経営者視点で環境を正しくとらえ、課題の優先順位を明確にしながら戦略目標を達成に導く思考法を生み出す
14
ビジュアル思考視覚的なイメージから考える
15
言語思考言語から考える。ビジュアル思考の対語
16
デザイン思考デザイナーやクリエイターが業務で使う思考プロセス
17
アート思考既成概念や固定観念を打破し、自分の思考や感情から新たな課題を見つけていく
18
デザインアート思考デザイン思考とアート思考の両方の要素を併せ持つ
19
進化思考生物進化の変異と適応のプロセスを繰り返すことを学び創造性を発揮する思考 哲学
20
高速思考思考を高速に行う
21
ゼロ秒思考テーマについて思いつくことを素早くアウトプットし思考スピードを上げていく
22
初速思考振り返ることを重視し、成功要因を掘り下げて経験を積み上げる
23
プログラミング思考失敗と修正を繰り返しながらゴールを目指す
24
プロセス思考結果と合わせてそこに到るまでの過程や工程に着目して物事を考える
25
アジャイル思考複雑に常に変化する状況に対して、柔軟に対応を継続していく
26
システム思考物事の全体像を捉え、さまざまな要素とのつながりを把握したうえで、最も効果的な解決法へ向かう道のり
27
アーキテクト思考具体と抽象を行き来して、課題発見・解決を行う
28
価値創造思考複雑な社会問題に関心を持ち、俯瞰力で全体と本質価値を発見して統合的に解決する
29
創造的思考
(クリエイティブシンキング)
物事を客観的・論理的に考え、それを相手にわかりやすく伝えるための思考方法 水平思考(ラテラルシンキング),拡散思考
30
閃き思考
(インスピレーション)
過去から経験を蓄えた無意識の記憶の集合体からヒントを得る
31
発散思考
(ダイヴァージェント)
拡散思考とほぼ同義
32
概念化思考
(コンセプチュアル)
物事の本質をとらえ、枠組みをつかむ思考
33
右脳思考感覚的な思考
34
左脳思考右脳思考の対語
35
逆説思考常識・決めつけ・思い込みを反転させて思考する
36
逆算的思考設定したゴールに到達するための要素を分解しゴールまでの道のりを導く
37
批判的思考あらゆる物事の問題を特定し適切に分析することによって最適解に辿り着くための思考 クリティカルシンキング
38
対比思考物事を対比することで、既存の考えを整理し新たな発想を得る
39
IF思考仮定を想定し問を用いて発想の幅を広げる
40
スタートアップ思考自己の意思を考察し解決していく
41
原点思考過去を振り返って答えを探す
42
連環思考過去と未来を想像を繰り返して答えを探す
43
再生的思考過去に考えた着想を、ふたたび想起して考える
44
冒険的思考問題意識の喚起から解決すべき方向への探索は漠然とした解答の方向を経る過程
45
生産的思考既知の手段によらず新しい反応様式を獲得して課題を解決する過程 創造的思考
46
DX思考デジタル化のロジックを思考に適応させる。
47
論理的思考
(ロジカルシンキング)
物事を筋道立てて考えること 垂直思考(バーチカルシンキング)、収束思考
48
演繹的思考2つの情報を関連付けることで、そこから結論を必然的に導き出す クリティカルシンキング
49
帰納的思考さまざまな事実や事例から導き出される共通点に注目する クリティカルシンキング
50
並列思考
(パラレル)
複数のことを同時に脳で処理する
51
メタ思考物事を俯瞰的に(上から見下ろすように客観的に)考えていく
52
シンプル思考ものごとをシンプルにすることで決断が速め、適切に行動する
53
セパレート思考頭の中の選択肢を仕分けする
54
図解思考情報を論理的に整理し、それらの情報の関係性を図で示す
55
コンテキスト思考物事の背景、前後関係、文脈を洞察する
56
Why思考物事の表面的な事象にとらわれるのではなく、その背景や理由を探ることで本質に迫る
57
アナロジー思考類似のものから推し量る
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