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エンジニアのテレワーク環境 / エピソード3 昔、20世紀最後のIT系大型イベント「COMDEX/Fall 2000」

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皆さんのテレワークは快適な環境になっているでしょうか。

IT企業やベンチャー企業ではテレワークとは別にリモートワークという言葉が使われています。テレワークとリモートワークはほぼ同じ意味で「情報通信技術を活用し、時間と場所の制約を受けずに柔軟な働き方」をすることです。

IT業界はオフィスでの就業からテレワークへ替えやすく、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策を契機にテレワークに移行された読者の方も多いかと思います。

企業側も全員出社できるような大きなオフィスを構えるよりも、出社は最低限に抑えることで小規模オフィスにできコストを削減できます。

私の勤務している会社は京都市の四条のビル内にありますが、このコロナ禍の中、去年に賃料が一気に30%も上昇しました。京都市の四条界隈は人気のエリアでIT関連の企業も多く入居しており、元々格安だった賃料が需要増で大幅アップしました。ですので、コスト削減の為、今後オフィスの移転も視野に入っています。

会社は既に二十年以上前からテレワークを推進しており、日本テレワーク協会からも優秀賞を頂いたことがあります。
当時、自宅にはISDN回線64KbpsでYAMAHAの機器を設置し会社へはステルスコールバックにより無課金で会社のネットワークに接続できました。ISDNのDチャンネルで接続元を識別して会社からコールバックするYAMAHA独自の方式で、YAMAHAの初期ルータから実装されています。
裁量労働制と合わせて自由な勤務体系を取っていましたが、2008年リーマンショック後以降は通常勤務体系に移行しました。2020年から新型コロナウイルス感染の拡大、縮小を繰り返すたびに発令された緊急事態宣言に合わせて、テレワークが復活しフルリモートになりました。宣言解除後は週二日をリモートで就業しています。

そこで、冒頭の"テレワークは快適な環境"になっていますかという問いです。

私自身、未だ快適な環境ではありません。自宅の情報通信関連は問題ありませんが、昔に憧れたおしゃれな書斎にはほど遠い環境です。
どのあたりがといいますと、まず自室は六畳ですが物置化となっており、それらを押しのけて1/3ほどのスペースを確保し作業しています。デスクは実家へと搬送し、今使っているのはサイドの引き出し以外は狭さに合わせて全て自作のDIYです。

次にクーラーがありません。京都の夏は地獄でございます。設置すれば良いのですが来年以降の課題です。

最後に最需要なのは椅子です。腰痛と頚椎椎間板ヘルニアを経験している私にとって硬い椅子よりも、会社で使っている長時間座って仕事をしても、身体への負担が少ない高機能な椅子が必要です。世界初の「人の背骨を真似る」人間工学に沿った椅子でアメリカ製です。自分で購入するにも気が引けるほど高価なものです。
幸いというか同じ椅子で1台上下ロックが壊れたものがあり、廃棄するというのでこれを持ち帰って、上下は定位置でベルトと木組みで固定して使ってます。自分ながら涙ぐましい努力です。

vme1.png

物置化とするデスク周り一角。

これから新築される方が居られたらぜひ、ネットワーク関連のダクト配管以外に素敵なテレワーク書斎を設計して下さい。

ITエンジニア・クリエーター「私のリモートワーク環境写真展」ではエンジニア達の素敵なデスク周りが投稿されています。

・エピソード3

今回は「アメリカ」をキーワードとした21年前のエピソードです。

コロナ禍で展示会もバーチャルになり、海外の展示会にも気楽に行けない昨今ですが、やはり展示会は実際足を運んで、その場でいろいろ体験したいものです。

さて、ラスベガスで開かれた20世紀最後のIT系大型イベント「COMDEX/Fall 2000」に視察に行った時のお話です。

マザーボードベンダーの参加も多く、AMDのAthlon/Duron向けの新チップセットAMD-760や、Pentium 4向けのi850チップセット(古い!)を搭載した製品の展示が相次いでいました。NVIDIAのブースもあったことを覚えています。別会場ではLinux用の特設ブースも設けられていました。

海外の展示会を視察するのはこの時初めてでテンションは上がります。広い会場内を周回しているとVMEという会社に長蛇の列ができています。セキュリィティー関連のツールを発表していたのですが、イベントに参加して当たると貰えるということで盛況でした。
そのイベントとは、スロットマシーンでその会社のロゴを3つ揃えると、そのツールの入ったCD-ROM(meganet vme 2000)が貰えるというものでした。さすがラスベガス、スロットマシーンでの演出です!

当然、私も並びました。皆さん外れまくってシールとか受け取っていました。マシーンが見られるところまで順番が回ってきました。けれどもマシーンに何か違和感があります。昨晩ホテルでやったスロットマシーンとは趣が違う。見覚えのあるマシーンです。

なぜ、こんなところに、しかもラスベガスに......

そう、それはどうみても日本製(メーカ:山佐)のように私には見えます。

当時、目押しできた自分ですが間違いありません。例のカエルのパチスロです。違いは緑のカエルのマークがロゴマークVMEに変わってます。

しかも日本製:山佐で制御ロジックもそのままなら、観たところ絶賛フラグON状態ではありませんか。

前の人の番まで来ました。

「外して」と心の中で。「リーチ目だ、フラグはやっぱり立っている!」この列に日本人は私だけです。自分の番が回ってきました。

「Welcome to VME」と美人のお姉さん。

第1リール、VMEを目押しでVMEマーク。
第2リールももちろんVMEを目押しでVMEマーク。

「......」にっこりと美人のお姉さんの目を見つめる。確信した私。

第3リールはVMEマークは1つしかないので慎重に目押し、揃いました。

美人のお姉さんがウインクしてアプリ入りのCD-ROMを頂いた。

vme1.png


ラスベガス用スロットマシーンは、USA向けに制御ロジックが全然違うはずなのに、どうして日本製のままあったのか不明です。

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