ordinary -何てことない- 普通のエンジニアが書くコラム。

そうは言っても「どうして?」と問いたい時に気をつけること

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みなさま、おはようございます。Kyonです。

ご無沙汰しております。本業でいつも以上に頭使うことが多くて、コラムは休憩していました。

時々お休みしたり、急に立て続けに更新したりしますが、のんびりお付き合いくださいませ。

連載『エンジニア育成担当者のためのはじめの一歩』を読んだ

さて、『エンジニア育成担当者のためのはじめの一歩』を毎回興味深く読んでいます。最近の記事は『「どうして〇〇したの?」で誤解を与えていませんか? エンジニア育成の土台となる関係性作りで必要なこととは』でした。

この記事で、先輩が「何で(なんで)、この方法を試したの?」と後輩に聞いてみたら、後輩が謝罪してきたり黙り込んでしまうケースが紹介されていました。先輩は単純に理由が聞きたかったのに、後輩は責められていると感じてしまった、というお話です。この後、このようなすれ違いによる誤解を無くすためには、どうやって関係づくりをしたらいいのか、という話が続きます。

コミュニケーションって、ほんと関係づくりが大事だなぁと感じます。

そうは言っても「どうして?」と問いたい時はどうする?

もちろん関係づくりをすることですれ違いや誤解を無くしていくことは必要です。

でも、関係づくりが完璧にできるまで待っていられない、そもそも関係づくりに完璧は無いし、そこまでの関係が築けていない時にどうしたら良いのでしょうか。

アルバイトとはいえ人にものを教える仕事をしたことがあったり、後輩ではないけど(顧客だけど)技術に関して教えたことがある身として、私になりに気をつけたいなと思ったこと・こうしたら良いのでは?と考えたことを書きます。

意図を伝える

急に「どうして?」と聞かれると身構えてしまいますよね。「これを聞くことで何か企んでいる(考えている)のではないか」とか「否定されるんじゃないか」と、身構えてしまうのは決しておかしなことではないです。

なので、「こういうことが知りたいから、あなたに「どうして?」と聞いています」と、こちらの意図を説明してみてはどうでしょうか。

例えば、この記事の冒頭にあった先輩と後輩の例をかりて考えてみます。

先輩「そのやり方、私があまり知らない方法みたいだから、よく知りたいんだけど、それでやってみようと思った理由を教えてもらっていい?」

先輩(私)が知りたいというのを理由にして、「どうして?」を聞けば、後輩(あなた)を責めていることにはならないし、「どうして?」を聞けると思います。

先輩「その選択が良いか悪いかということでなくて、より良い方法を見つけて参考にしたいから、この方法でやってみた理由を教えてほしい」

もしその後輩が責められているようで言いづらい、みたいなことを言っているのを知っているなら、あなた(後輩)の選択の良し悪しではなくて良い選択をするための材料として、理由が知りたいというふうにもっていくのも一つ。

最後まで聞く

もう一歩先まで進むことができて、後輩が話しだした時は、途中で「違うな」とか「どういう意味?」とか思っても、話している人の話を遮らないことが大切です。

途中で間違っている点に気付いて、すぐに「こういうところが間違っている」と指摘したら、たぶん次から説明してくれないです。

逆の立場になって考えてみましょう。自分が「どうして?」と聞かれて、「ここがこうで、あそこはああだから・・・」と説明しているのを、突然遮って「ここはこうじゃなくて、○○だ」とか言われたら、気分良くないですよね。「次から聞かれても答えてやらん」とまでは思わないにしても、「説明しているのにな・・・」と思っちゃいますよね。それに一緒です。

良いか悪いかを決めつけない

一通り説明してもらえたら、仮にその理由が判断材料として間違っていたり、違うなと思うようなことだったとしても、悪い・間違っていると決めつけてはいけないと思います。

最終的な判断が間違っていたとしても、途中までの考え方は合っているかもしれませんし、逆に途中の考え方が間違っているけど最終的な判断が合っていることもありますよね。

良いか悪いかを決めるのではなく、どこまで良いか・正しいか、どこからが良くない・正しくないかを見極める方が大事なのかなぁと思います。

後輩の立場でできること

先輩の立場でできることをズラズラ書いたので、後輩の立場でできることは・・・あります!

上述の先輩の立場ですることをお願いしてみるのです。

先輩の発言の意図を聞いてみて、話を遮ってきたら「一旦最後まで聞いていただいてもよいですか?」と言ってみて、「どこまで合っているとか、どこからが違うとか、ありますか?」と聞いてみたり。

先輩にそんなことをお願いしていいの?と思われるかもしれませんが、いいんです。むしろ、その方が先輩の気付きになるはずだし、私だったらお願いしてほしいです。後輩だけでなく誰かに聞いたりする時は、なるべく意図を説明するようにしているけど、忘れている時もあるので。

それでも、なんか上手くいかない時は、そういう人なんだと割り切って、反面教師にしてしまえば良いのかも。

誰かの参考になるといいな。

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