知財や著作権に興味が出てきたアナタへ送るコラム
みなさま、おはようございます。Kyonです。
マスター吹越さんの『マスター吹越のちょこっと情報学』をお読みでしょうか?
ここ数回は知的財産権や著作権のことを取り上げてくださっていますね。
個人的には高校情報科でこのあたりのことをしっかり教えたかったなーと思っているので(教員経験は無いので勝手な妄想です)、とても有り難く読ませていただいております。
さて、三級知的財産管理技能士(管理業務)として、知財等に興味が出てきたアナタへ送る副読本的なコラムを書きます。
体系的に勉強したいアナタへ
知財関係の資格の勉強は体系的に学びたい方にちょうど良いかと思います。
『知的財産管理技能検定』の3級はいかがでしょうか。
なんと国家試験です(調べてみて気が付きました!)。1~3級まであります。1~2級については受験資格が細かくあります(コチラ参照)が、3級については「知的財産に関する業務に従事している者または従事しようとしている者」です。
3級だけに限りませんが、試験は学科試験と実技試験があります。マークシート方式だけではないのが注意すべき点ですね。
ちなみに、直近の第37回(2020年11月実施)で、3級の学科は約68%、3級の実技は約65%でした。
勉強方法は、書籍や対策講座等があります。法令に関する試験なので、書籍は最新版を用意した方が良いです。
専門的に仕事がしたいアナタへ
知的財産について、もっと専門的にお仕事がしたい方には、『弁理士』という仕事があります。
弁理士のお仕事は、特許権や実用新案権等の知的財産権の取得のサポートをしたり、権利侵害等の訴訟に関してのサポートをしたりします。詳しいことはコチラを参照ください。
弁理士になるには、まず国家試験の弁理士試験に合格して、実務研修を受けて、弁理士登録して、やっと弁理士として活動できるようになります。
弁理士試験は、筆記試験(短答式と論文式)と口述試験があります(詳しいことはコチラ)。平均受験回数は4.2回と、難関な試験のようです。
4回も受けようというメンタルがすごい、私だったらたぶん勉強初期段階に挫折すると思います・・・。
実際の仕事と結びつけて理解したいアナタへ
資格とかはいいから、実際の仕事でどういう場面で必要なのか、トラブルに遭ったらどうしたら良いのかを知りたいアナタへ、こんな書籍はいかがでしょうか。
『著作権トラブル解決のバイブル!クリエイターのための権利の本』
「動物園や水族館の生き物の写真や動画って使ってもいいの?」や「社内資料ならネット上の画像を使用してもいいの?」等、仕事でも起きそうなシチュエーションや、ちょっとした疑問に答えてくれる内容です。
エンジニアとして注目すべきは「4章 プログラムコード・ライセンス」ですね。オープンソースに関しては、『コンサルは見た! オープンソースの掟』でも取り上げられていました。知っておいて損はしないと思います。
難しいことはええからゲーム感覚で知りたいアナタへ
「知財?なんか難しそう・・・」「なんかもっとゲームっぽく学べないの?」というアナタへ、こんなゲームはいかがでしょうか?
「自身や仲間が制作した芸術作品を社会へ広めていく」というストーリーを軸につくられた協力型カードゲーム。
プレイヤー(=作者)は順番に「作品カード」を引き、描かれた絵柄をつなぎながら発信の成功を目指します。成功のためには、自身の作品を保護したり、仲間の作品をリスペクトしたりと、全員での協力体制が必須。しかし、時には表現の権利トラブルに巻き込まれてしまうことも......。限られたターンのなかで戦略を練り、駆け引きを重ねながら、作品を守り、アピールしていきましょう。
・・・というカードゲームです。3~6名用で、対象年齢8歳以上と書かれていました。このご時世では難しいですが、職場でのコミュニケーションやご家族での団欒で、活用できそうな気がします。
「作品カード」に描かれた絵が可愛いですし、ゲームに出てくるトラブルカードの「パチモン」や「オレノン」というネーミングも素敵ですね。
ちなみに、パチモンという言葉は(おそらく)関西方面で使われる方言で、「偽物」という意味があります。「盗む」を「パチる」と言い、デザイン等を盗んだ物として「パチモン」と言います。
こちらのカードゲームは、上記の公式サイトから購入できるのと、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店で見かけました(2月初旬段階で見かけたのでずっとお取り扱いがある保証はできかねます)。
知財や著作権に興味が出てきたアナタへ送るコラム
知的財産に関して、いろいろ調べてみると奥深い世界です。もし興味があったら、いろいろ勉強してみてはいかがでしょうか。