「職業はプログラマです」と言った時あるある
みなさま、おはようございます。Kyonです。
ひでみさんのこのコラムを読んでいて、「あーわかる」と思うことがいくつかあったので、コラムにしてみました。
自分の職業の説明に困る
プログラマという職業がすでにメジャーになっていた頃にプログラマになった私ですが、メジャーすぎるからか個々人がイメージしているプログラマがいろいろありすぎて、結局説明に困っています。
相手の反応を見ていると、「自社サービスをどんどん作っている」とか「最先端の技術を駆使してすごいもの作っている」とか、「すごい難しいものを理解している」みたいなイメージを持たれているような気がします。
ほとんどの時間をプログラマとして過ごしている(たまにSEっぽいことも講師っぽいこともするけど)私は、そんなキラキラしたことはしていないです。
顧客のシステムを作っていたり、最先端どころか逆に最近話題のCOBOLとかJavaとか使っていたり、細々とした処理をいくつもつなげていたりするのです。
それに、私ができるんだから、そんなに難しくないと思っています。
メディアで見かけるようなプログラマさんたちばっかりではなく、もうちょっと地味と言うか細々とした作業を積み重ねているプログラマも結構いるんだけどなー。
あと、これは私がいる会社(以降、自社とします)に限るかもしれませんが、自社の説明にも困っています。
手がけている事業がいろいろありすぎて、自分が在籍している部門だけの話をすると、それだけみたいに聞こえるし、かといって他の部門のことを話し始めるとよくわからなくなるし。私がいるシステム開発部隊だけでなく、いわゆるデジタルって感じの部門もあるし、CC系もあるし、なんかもういろいろあるのです。
そう考えると、何も一般論から考えなくてよくて、自分はこういうことをしていて、自社では◯◯(職務等の名称)と呼ばれている、というのが誤解を生みにくくて正しい感じがする説明なのかもしれません。(私、自社ではプログラマじゃなくて、システムエンジニアという職務だったなと、そうだったSEなんだった。)
「えっ?プログラマ?(この人が?)」と思われがち
まだまだ女性でプログラマをしているのはどの年代でも少数派のようで、たいてい聞き返されるか、驚かれます。そして、「女性少ないでしょう」か「(女性でプログラマって)珍しいね」と言われます。
まぁ多くはないでしょうね。勉強会に参加してみると確かに少なくて、紅一点の時もあったような気がします。◯◯女子会とか◯◯ for ladiesというコミュニティがあるわけですし。
またまた自社の話をしてアレですが、自社の場合、CC系やデザイン系よりは全然女性は少ないです。かといって全然目立たないわけではないです。自社全体でみると男女比は6:4ぐらいですし、マネジメント職の女性もいるので、世間でみるような企業一般には当てはまらないのかもしれません。
結局、女性が少ないからどやねん(どうなんだ)!というオチが自分の中でお決まりのパターンになっているんですけどね。
ついでに年齢もです。いくつだろうが、ちゃんとプログラム書けて仕事できるんだったら、年齢なんてどうでもええやん(どうでもいいじゃないか)派です。
やたらと「すごい」「賢そう」と言われる
「すごい」「賢い」の定義が不明ですが、私が思う本当にすごくて賢いなら、今のような生活はしていないでしょう。それこそメディアに出るようなプログラマになっているかもしれないし、むしろすごすぎて今のような形態で働いていないかも。
すごそうイメージが先行しすぎて、とっかかりにくそうなイメージをもたれたり、かなり変わった人なんじゃないかと思われたりしている気もします。
婚活していた(過去形。今はしていません。)頃、お話ししている相手とのやり取りでそういうふうに見られているなと強く感じたことがあり、出るマーケットを間違えたと辞めた経験があります。
もちろんいろんな人がいるので、当時お会いした方々がそうだっただけかもしれないし、私が自意識過剰だったのかもしれないですので、一概には言えません。
でも、私からすると、毎日いろんな人に会ったり、お電話したりするような仕事、例えば営業さんの方がもっとすごいなと思うんですけどね。非常に電話が苦手で、今でも用件を書き出してシミュレーションしてからでないと電話をかけれない時があります。
「すごい」「賢い」と言われた時は「そっかー、私ってすごくて賢いんやなー」と軽く受け取って自己肯定感を高める材料にしておくと、お互い幸せになれそうです。
かといって「事務系の仕事」って応えるとものすごい罪悪感に襲われる
考えすぎなのは重々承知なのですが、なんでしょう、「いわゆる事務職といわれる仕事なんて1ミリもしていないのに事務系って言っていいものなのか」とものすごく罪悪感に襲われます。
ちゃんと定義に沿った内容でないといけないと思ってしまうのは、きっと職業病なんでしょうね。
たぶん仕事で顧客との認識のズレがないかをいつも意識していたり、関係者間で齟齬がないか確認したりということを、毎日やっているからなのでしょう。
きっとそういうことだと思うことにして、受け取り手の想像力にお任せしておくことにします。
そんなこんなで私も悩みまくった結果、「職業はプログラマです」と言って、何か聞かれたらその都度応える方式を採用しています。
理数系が苦手すぎていわゆる文系に進んでみたけど、やっぱりモノづくりしたいなと思って、選んだ職業がプログラマです。プログラミングをほぼ未経験で入社して、毎日毎日わからないことにぶつかっては「向いてない」と思い続けて早6年超、それでもなんとか続けている職業がプログラマです。
平成が終わって次の時代になった時には、何か別の職業を名乗っているかもしれないけど、とりあえず今のところはプログラマで通しておきます。今日もプログラム書くなり読むなりするわけですし。
たぶん明日もプログラム書くなり読むなりしているんでしょう、きっと。
コメント
仲澤@失業者
「自分はプログラマです」に対する相手の反応と推論
(1)ほう(~と言って話題を変える)
・・・多分わかっていないがどうでもいいらしい
(2)へえ、何です?、それ。
・・・説明は求めてみたが興味なしですね多分
(3)はあ、何系ですか。
・・・多分関連業者
(4)おお、言語は?。
・・・多分同業者(マウンティング注意報発令)
(5)何も言わずに遠い目をする
・・・完全に同業者(かまってちゃん警報発令)
てな感じですかね。自分の場合。
Kyon
仲澤@失業者さま
コメントありがとうございます。
とてもわかりやすい分析ですね。
私の場合は(2)(3)(4)が多い気がします。
たいき
ラダーもプログラムになるんですかね?なんか、プログラムって、SEとかそういう人種に限られてる感じで。ちなみに私はラダー作成してます。
Kyon
たいきさま
コメントありがとうございます。
勉強不足で、“ラダー”という言葉を初めて聞き、調べました。
広義では含まれそうな気もしますが、前後の文脈によっては認識に注意が必要かと思いました。
なな
私「職業はプログラマーです」
友人「プログラミング言語ってあるじゃん?何の言語やってるの?」
私「(Linux Shellは言語と言って良いのだろうか?)え~~っと…」
ということがありました。
同業者ならともかく、本当に畑違いの方からそう言われて、シェルとは何かから話すべきか迷い、結局話しませんでしたね。
同業者なら
私「職業はプログラマーです」
誰か「何系?」
私「Web系チームにいますけど主にLinuxShellばっか使ってます。」
みたいに言えるんですが。
Kyon
ななさま
コメントありがとうございます。
> 私「(Linux Shellは言語と言って良いのだろうか?)え~~っと…」 ということがありました。
とても理解できます。私もshellをメインで扱っていたり、マイナー言語を扱っていた時期は、どう話すべきか迷ったことがあります。
相手が、プログラミングに関してどれくらい理解があるのかがとても重要になってきますね。