成長していく後輩の姿に幸せを感じるエンジニアのひとりごと。もっと熱くなろう!

情熱マラソン!

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走るエンジニア

 先日、人生で初めて10kmのマラソンにチャレンジしました。数カ月前から週に1~2回、ジョギングで汗を流し、ついに迎えた本番。実際のコースはアップダウンの連続、練習より距離が長いということもあって、心と体の戦いです。

 「もういい、もう歩きたい!!」「歩いたら男として負けだぞ!!」

 この心の戦いです。結果は歩かずに走りぬきました。ゴールした瞬間の安堵感と達成感は、今までの人生でも貴重な経験でした。本当に感無量です。また走りたい!

 僕は、マラソンは“システム開発”や“資格取得”とまったく同じだと思いました。納期に間に合わせるため、どんなに辛くても頑張るあの時の気持ち、資格取得を目指して勉強し、最後の1週間を切ったときのあの気持ちです。同じゴールを目指すのは何の変わりもなく、達成感も一緒でした。

 エンジニアのみなさん! 普段体を動かすことが少ないと思いますが、走るということは心と体にとって、とても良いことだと思いました。幸せなエンジニアライフというゴールを目指し、いっしょに走りましょう!

 きっと、あなたのエンジニアライフにとってかけがえのない何かを見つけられるはず。

本題

 本題に入ります。前回のコラムで、「福島県から活性化する」というお話をしました。福島県を変える、といっても僕1人の力では何もできません。同じ心意気をもった人間を増やし、巻き込んで、結果として大きな力になります。まずは身近なところから地道に始めるべきです。

 といってもこれから始めるのではありません、このプロジェクトが始まったのはもう2年前なのです。このコラムでは、そんなお話をしていきたいと思います。

情熱プロローグ

 5年前の僕は、新しい技術が大好きなエンジニアでした(今も変わりませんが)。新しいものが好きといっても、ただ闇雲にやっているのはなく、そのときの自分にあったものを選び、数年先を見据えて取り組もうと思っていました(います)。この業界は(技術の)進化が早く、正しい技術を選択しないと失敗してしまうこともあるでしょう。それは心得ているつもりです。

 1つのシステムを作っても「終わり」ではありません。「始まり」です。運用サポートという長い道のりが始まるのです。通常それは、5~10年続きます。現在は仮想化がブームですが、仮想化により、さらにシステムの寿命は延びていきます。その間に、周りの環境も変わっていきます。ということは、「その時」だけを見ていてはダメなのです。業界動向を日々キャッチし、これから作ろうとしているシステムが5年、10年と永きにわたり安心して動作することに配慮することが必要なのです。

 僕は自分が作ったシステムを子供のようにかわいく思います。これから作ろうとしているシステムに長生きして欲しい、みんなに愛されるシステムであって欲しいと思っています。

 数年前、あるシステムを作るチャンスが回ってきました。その後のサポートやプロモーションももちろん自分で担当するシステムです。僕はこう思ったのです。「日本一のシステムを作ろう」と……。

 僕は、先ほど書いたように、新しい技術を用いることで、数年、数十年と愛されるシステムを作ろうと決心しました。今はそのシステムも完成し、2年前には自分の手を離れました。今でもたくさんの人の仕事をサポートし、愛され続けています。僕は自信を持って言えます。「日本一のシステム」だと。

情熱的出会い

 この物語には、中心となる3人のエンジニアが登場します。

 1人目は、さきほどのシステムを一緒に作り上げたメンバーの1人で、新入社員の「原さん」。僕の部下として働くことになった彼はとても頭が良く、一流のエンジニアになれるであろう、将来有望な人でした。2人目は、このシステム開発の数年後に一緒に仕事をするようになった、原さんの同期の「藤さん」です。

 この2人と共に始まる「情熱プロジェクト」がこの物語の始まりです。

 次回に続く

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