成長していく後輩の姿に幸せを感じるエンジニアのひとりごと。もっと熱くなろう!

システムエンジニアがWebデザインの世界を体験 in“CSS Nite in FUKUSHIMA”前編

»

 CSS Nite in FUKUSHIMAというセミナーが地元で開催されると聞き、参加してきました。今回はそのレポートと、参加して感じた事や学んだ事を書きたいと思います。

 CSS Nite in FUKUSHIMA: 開催日時 2009年3月7日(土) 13:00~18:30

■最近の動向

 以前のコラムで僕はWindows系開発が主な仕事だというお話をしましたが、ここ福島でも最近は、Windowsアプリケーション以外にWebアプリケーションも製造するケースが多くなってきました。

 僕たちWindowsアプリケーション開発者が最初に戸惑うのは、言語の壁よりもWebアプリケーションとの動作の違い、必要な開発知識の違いです。Windowsアプリケーションの一般的な製造においては、システムエンジニアが画面設計(デザイン)から機能設計まで行っていたと思われます。少なくとも僕や僕の周りではそうでしたが、Webアプリケーションにおいては、HTML・CSS・JavaScriptなどの知識が言語知識以外に必要になってきました。これは従来の「言語さえ知っていれば製造できる」というものから、「デザインの知識がなければ良い製品が作れなくなった」に変わったと言っても過言ではありません。

 Windows系ではMicrosoftのASP.NETやSilverlightなどのWebアプリケーションを製造する基盤がありますが、Visual BasicやC#などの言語知識だけではなく、HTML・CSS・JavaScriptの知識がある程度必要になってきます。仮にシステムを作れたとしても、洗練されたアプリケーションは製造できないのではないかと感じます。世の中がWebアプリケーションやRIAなどのアプリケーションに進む中、Webの仕組みやデザインを知ることが僕たちシステムエンジニアにおいても必要になってきたのです。

 しかしながら、現実としてはバリバリの開発者がHTMLやCSSの知識まで覚えるのは難しいでしょう。Webデザイナーがいて、デザイン部とロジック部を分離して開発作業を行うのがWebアプリケーションの製造方法となっているのもうなずけます。中には開発者でありながらデザイン力も付けたいという人も多くいいますし、僕もその中の1人ではあります。開発者とは欲張りなもので、設計、製造、展開まで何でも行いたいと思ってしまう人種なのではないでしょうか。

■参加した理由

 僕もHTMLやCSSという仕組みに触れて面白さを覚えました。しかし得意分野はやはりシステム開発ですので、作っているうちに自然に機能に重点を置いてしまいます。でき上がったアプリケーションの数々は機能は豊富ではありますが、残念ながら見た目は良くないものばかりでした。何かの記事で読んだことがありますが、「システムも見た目が9割」といったタイトルだったと思います。僕はWebアプリケーションにおいてはこの言葉がとても納得できます。使って気持ちいいシステムとはやはり「機能と見た目のバランスが良く取れた」システムです。僕はそれ以降、デザインという部分を学ばなければいけないという思いを強く持つようになりました。

 そんな中、タイミングよく“CSS Nite in FUKUSHIMA”が開催されるという話を聞き、参加したのが理由の1つ目です。2つ目は、Webデザインの仕事をしている人と話し、交流したいと考えたからです。

■CSS Niteとは

 CSS Nite(シーエスエス・ナイト)は、Web制作に関わる方のためのセミナーイベントで、主にマークアップ系(コーダーおよびデザイナー)の方の参加が多く、勤務形態としては「Web制作会社」「フリー」「一般企業のWeb担当」が、ほぼ同じくらいの割合とのことです(詳しくは公式サイトをご覧ください)。

 このようなイベントやセミナーが地元福島で開催されているというのは、僕にとって嬉しいことでした。技術系の大きなイベントは、地元開催ではほとんどありませんので、CSS Niteは今後とも継続していって欲しいと願います。実際にこのCSS Nite in FUKUSHIMAは、申し込み開始から数日で100名の定員がいっぱいになりましたし、当日も増席し130名以上参加者がいたそうで、そういった話だけでも Webデザインの注目度や勢いを感じます。

■システムエンジニアとして

 システムエンジニアやプログラマなどの職種と違い、Webデザイナーに対する僕のイメージは「おしゃれな人たち」というものです。よって、当日は恥ずかしくないようにしなければなどと、普段セミナーに参加するときに考えないようなことばかり考えてしまいました(笑)。

 僕はセミナーに参加するにあたり、Webデザインを学ぶということも大事ですが、「システムエンジニアとして参加する」ということを大切にしました。僕の究めるべき道はシステム開発なのは間違いない事実です。今回はWebデザインのトレンドや基礎を学ぶことが目的であり、福島という地元のWebデザイナーの方と交流し、将来コラボしてよいサービスやシステムを作れるようになれればよいなと思ったからです。それが最終的には地域の活性化だったり、不況を乗り切る術につながると思います。お互いの得意分野を活かして、相互にメリットがあることが大事です。よって「僕はシステムエンジニア」「得意分野はシステム開発です」というスタンスで望みました。

 後編では参加レポートと、感じたこと素直に書きたいと思います。

P1040032

 いざ突入!!

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する