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Windows技術者がLinuxを学ぶ 前編

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 福島県はまだ雪が降っています。しばらく春は来そうにありません。僕は、冬は「しもやけ」、春は「花粉症」で、この期間は憂鬱な日々が続きますが、IT業界への気持ちはいつも夏です。

 「僕の勉強法」というテーマで、今回はWindows技術者である僕がLinuxを学び、感じたことを書きたいと思います。

■僕は、Windows技術者

 現在の会社に入社した15年前はWindows 3.1が5人に1台くらいあり、主に事務用として使っておりました。その時代、僕の仕事で使っていたマシンは、「ホスト」や「汎用機(オフコン)」と呼ばれるものでした。言語はもちろん「COBOL」が主流です。今となれば、1人1台もないなんてどうやって仕事をしていたんだ? なんて思ってしまいます。

 僕の会社では、一部の部門で「Microsoft Access」を使った開発を行っておりましたので、よだれが出るほど羨ましく思っていたのを覚えています。僕は悔しくて、仕事の合間を利用し、マニュアルを読んで勉強していました。

 その思いが報われたのは5年後、紆余曲折があり、念願の「パソコン」を利用した開発ができました。あまりの嬉しさで、システム開発に没頭しました。今ではWindows環境でのシステム開発においてはそれなりに自信がつきました。

 世の中、様々な言語やテクノロジがあります。幅広く知るというのも大切ですが、1つをとことん極めるというのも大切だと思っています。僕のタイプは後者なのかもしれません。

 「自分の目標に対し信念を持って進む、ただし日々アンテナを張り続ける」

 これが僕の考えです。自分のやりたい技術や仕事を見つける。ただしそれに没頭してしまうとIT業界の流れを見失ってしまうので、様々な技術動向にアンテナを常に張っておくことが大切です。

■実はデータフェチです

 はじめに「Microsoft Access」を学んだと書きましたが、その当時の「COBOL」の開発に比べ「デバッグが容易」「イベント駆動型の開発」など新鮮味に満ち溢れていました。一番感動したのが「データベース」と「SQL」で、それまでの開発作業からは考えられないくらいの衝撃があったのを覚えています。

 その後、出合ったのがデータベース界の雄「Oracle」でした。そのパフォーマンスや仕組みに感動し、どっぷりとはまりました。「SQL Server」「MySQL」「postgreSQL」など様々なデータベースがありますが、全部を覚えることはできません。まずは「Oracle」から1つ1つです。

 データベースエンジニアやシステムエンジニアの皆さんすべてそう思うか分かりませんが、僕は自分の担当するシステムのデータがどんどん増えていくのを見ていることに喜びを感じます。最初は1000件あったのが1万件、10万件と増えていくのが、です。

 どんなエンジニアでも大規模なシステムを手がけたいと思うはずです。データベースやシステム開発には中毒性があり、10万件を経験すると100万件、1000万件を経験したい、それを動かすシステムを作りたいと思ってしまうものです。

 僕がデータベースを学んで感じた、システム開発に対しての考えです。

 「良いシステムを作るには、データベースを理解することが大切」

 もちろん良いシステムを作る要素はそれだけではありませんが、データベースの仕組みを理解すれば間違いなく、良い設計、高い生産性、顧客満足度の高いシステムが作れるでしょう。

■Linuxを学ぼうと思った理由

 僕は、もっと深く製品を知るために「ORACLE MASTER Gold 10g」を取得しました。将来は「Platinum」を取得するのが目標です。しかし、落とし穴が……。

 「Platinum」は実機試験なのですが、環境がLinuxなのです。僕はWindows系技術者といいましたが、Linuxはほとんど触れたことがありません。Oracleの知識を磨く前にLinuxを学ばなければいけないのです。

■ピンチはチャンス!!

 何事も前向きに、ピンチをチャンスとして考えることにしました。昨今のオープンソース人気はここ福島県にも押し寄せて来ています。エンジニアとしてやはりLinuxは気になる存在でした。仕事はもちろんWindowsなので普段触れる機会はありませんが。触れなければ覚えないということで、Linuxマシンをインストールし、朝・昼休み・定時後などの時間を利用してなるべく触れることにしました。

 「Linuxを学ぶことで、LinuxとWindowsの良さを知る」

 何か目標を立てると、勉強も仕事もうまくいきます。今回僕が立てた目標は「ORACLE MASTER Expert (Linux)」という資格を目指す過程から、Linuxを学ぼうと考えたのです。

 後編では、僕の勉強方法などをお話ししたいと思います。

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