ITエンジニアたちの「面接突破術」
本音が語れるエンジニア参加型メディア「@IT自分戦略研究所 エンジニアライフ」。日々、ITエンジニアの「生の声」を公開している。
ここでは、編集部の独断と偏愛によって選んだコラムをテーマ別に紹介していく。今回のテーマは「面接突破術」。転職を果たしたエンジニアや、キャリアコンサルタントが語る「面接突破方法」を紹介する。転職方法、面接で見られるポイント、想定質問など、転職を考えているエンジニアはもちろん、新卒採用面接に臨む学生にも参考にしてほしい。
面接では自分を演出しよう
『ソフトウェア開発に幸せな未来はあるのか』のにゃん太郎氏は、「自分をうまく演出しよう」とアドバイスをしている。
「演出」というと、人によっては「うそをつくのか」と抵抗を覚える場合があるかもしれない。だが、演出は単にうそをつくということではない。にゃん太郎氏は「必要以上にコンプレックスを持ってしまい、自分の良いところを引き出せない人が多い」と語る。うそをつくのではなく、自分の良いところと悪いところを正確に把握したうえで、良いところを引き立たせ、良く見せる。それが「演出」――にゃん太郎氏いわく「セルフプロデュース」――である。
具体的な手段として、にゃん太郎氏は「眼鏡で表情がキツそうに見えるなら、コンタクトレンズにしてみる」「笑顔を意識する」「外見は『清潔感』を大切に」など、いくつかの例を挙げている。必勝法としては、まず「自信」を持つこと、だそうだ。
見た目が9割!
にゃん太郎氏のコラムを読むと、「なんだ、結局、見た目の問題か」と思うかもしれない。そして事実、見た目は重要だ。もちろん最も大切なのは技術力を含めた「中身」である。だが、それが伝わらなければ意味がない。見た目で損をするなんて、もったいないとは思わないだろうか。
『開発現場が変わるハッピー・コミュニケーション術』の高田善教氏は、「内面は見た目に表れるものだ」という持論を展開している。「肩にフケがたまっている人は文章に誤字が多かったり、貧乏ゆすりをする人のプログラムはバグが多かったり、Yシャツがおしゃれな人の話は分かりやすかったり」……これらは「偏見」かもしれない。だが、面接を行う人間が、そうした自分なりの「方程式=偏見」を持っている可能性がある。ならば、そこで引っ掛かってしまうことは避けるべきだろう。
「俺の中身(技術力)だけを純粋に評価してくれる企業にしか入りたくない」という意見もあるだろう。だが、その「中身」を伝えるに当たって、結局は「伝え方」や「表現の仕方」などの外面的要素が影響してしまう。うまくバランスを取ることが肝要だ。
「俺のコードを見てくれ。そうすれば分かる」というスーパープログラマの場合は、その限りではないかもしれないが。
ITエンジニアに必要なのは「ヒアリング能力」
『身近な事象に置き換えて転職(キャリア構築)を考えるコラム』の山内宗和は、キャリアコンサルタントの立場から、面接時に必要となるコミュニケーション能力とは「プレゼンテーション能力」ではなく、「ヒアリング能力」だ、と主張する。
「ITエンジニアにもコミュニケーション能力が必要だ」などとよくいわれる。だが、コミュニケーション能力とはなんだろう。ITコンサルタントであれば、必要なのはプレゼンテーション能力だろう。だが、ITエンジニアは必ずしも高いプレゼンテーション能力を有する必要はない。必要なのは『ヒアリング能力』だ。それが山内氏の意見である。
面接の場においても、ヒアリング能力は重要だ。ヒアリング能力とはつまり、「相手が何をいっているのか」「相手の求めているものは何か」を丁寧に聞き、理解し、誠意を持って答えることだと山内氏は説く。それはまさに、顧客の要件を聞き、設計に落とし込んでシステムを開発する、ITエンジニアの仕事そのものである。
異業種に転職するとき、面接では何を聞かれる?
最後に、「ITエンジニアから異業種に転職」する際の話を紹介しよう。『29歳のカルテ~元ITエンジニアが異業種で「その先」を考える~』の修行中のひつじ氏は、自身がITエンジニアから異業種に転職するにあたって、面接で実際に聞かれた質問をまとめている。全20問。
ITエンジニアという仕事が異業種の人間からどう思われているのか、なんとなく透けて見えるようで、興味深い。さて、あなたはどう答えるだろうか。
コラムニスト募集中 |
エンジニアライフではコラムニストを募集しています。 応募資格は ・ ITエンジニア(元でも可) ・ ITが好きで、将来はIT業界に就職しようと考えている学生 ・ ITエンジニアの採用に関わっている人事担当者 ・ ITエンジニアの育成に関わっている教育担当者 ご興味のある方はコラムニスト募集ページをご覧ください。 |