Windows Developer Days 2012 レポ―Metro UIのテクノロジがすごすぎる
こんにちは。リーディング・エッジ社に勤務している山本昭弘です。今回は、Windows Developer Days 20121日目のレポートをお届けします。
私はAndroidの開発を仕事とプライベートでもやっているため、仕事で必要な場合ぐらいしかWindowsは使いません。普段はMacかLinuxを使用しています。そのような理由から、Winddows8はほぼ無情報&Metro UIってなに? という感じで、Windows Developer Daysに参加しました。
■期待を裏切る予想以上のワクワク感
正直なところを言えば、セッションはあまり聞かずに仕事でもしていようかと思っていましたが、そうはマイクロソフトがおろしませんでした。Metroは知識ゼロで聞いたのですが、あまりのテクノロジに惚れ惚れしてしまいました。
AndroidやiPhoneに比べて後出しであるがため、現在市場で出ているOSを凌駕するUIでなければ受け入れてもらえません。ですが、その期待を見事に応えてくれました。写真撮影はNGでしたので、掲載できません。文章だけで私のインプレッションが伝わるかわかりませんが、本当に良く考えられているUIです。
■そもそもMetro UIってなに?
MetroでGoogleで検索をすると、地下鉄のメトロばかりが出てくるのですが、言うまでもなくそれではありません。
今までのWindowsアプリ用には、C、C++、C#、VBで開発をしていましたが、Metroにより、さらにHTML/CSS/JavaScriptを使用してもネイティブアプリが作成できます。
MetroUIは、タッチだけでなく、キーボード、マウスも使用可能です。スクリーンロックを外す際、従来どおりのパスワード入力もありますが、写真をタッチして外すこともできます。デモンストレーションでやってもらったのが、建物を2つタッチ、そして猫の鼻に丸を指でなぞるとアンロックされるというデモンストレーションをやってくれました。これってナニゲにすごい! と分かる人はどれだけいるかわかりませんが、私は驚きました。
■ARMも対応
そして、今までのx86系のみではなく、ARMも対応しています。ARM機でWindows8が動くと言うことは、現在のスマートフォンでも動くのではないか? と思わずにはいられず、夢がどんどん膨らみます。技術者としては興奮が止められないのではないでしょうか。
■USBブート時の驚き
Windows8のMetroはUSBブートで起動もできます。他のOSでもできますが。ですが、一番驚いたのが、起動して操作中にUSBストレージが抜けた際、OSが止まってくれること。今までならそんなことになれば終了か、下手をすればOSクラッシュして再起動が困難となるのに、ちゃんと止まってくれて、挿し直すとレジューム後の復帰の用に起動してくれます。そんなのは今まで見たことがなく、大変驚きました。
■HTML/CSS/JSでネイティブアプリが作れる
Metroの最大の特徴は、HTML/CSS/JSでネイティブアプリが作れるところではないでしょうか。Webアプリのシステムで、今までお客様に「できません」と言っていたことができるようになります。開発の垣根が下がっていると言えます。
反面を言えば、できることが多くなるとセキュリティがどうしても不安になりますが。
■シュミレータによるマルチデバイスのデバッグが可能
Androidもそうですが、多種多様なデバイスがあります。搭載しているセンサーも同様です。そこは、シュミレータを使うとさまざまなサイズのデバイスのテストや、タッチがないデバイスであってもテストが可能になります。
とは言え、「本当?」とAndroidアプリエンジニアは思ったのではないでしょうか? ちょっとここは信じていいのかが難しいですね。
■まとめ
iPhone,Androidを初めて見たときと同じ感動がありました。WebOSと言う概念が、今後流行る要素なのではないでしょうか。