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書籍「Pythonで理解する微分積分の基礎」を読んでみた。数学を難しいと感じたのはいつからだろう?【第49回】

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いつもありがとうございます。平岡麻奈です。最近の出来事でびっくりしたことがひとつ。久しぶりに呑みに行こうか?という話になり、ちょうど予定が空いていたので、集まろう!となった3人。集合場所として、2人は駅前、もう1人はお店に直接向かうという流れ。私は駅前集合の中の1人。最近明るいカラーが好きで、特にオレンジが大好きなので、この日も迷いなくオレンジ色のトップスを着用し、待ち合わせ場所に向かいました。もうすぐ駅前集合のもう1人が来る時間になり(私は先に到着)、キョロキョロしていると、見つけた、、、え、オレンジ?!その1人もオレンジ色のトップスを着ていました。触れるに触れられないこの感じ。お互い服のことには触れないでおこうというオーラを出し合い、予定されたお店にタクシーで向かいました。内心『ここでもう1人がオレンジだったら、すごくないか、、、?』と思い、そわそわしていた中、タクシーはお店に到着。もう1人を見てびっくり。オレンジ色のトップスを着ていました。

私は耐え切れずに、『みんなオレンジ!!』と発してしまい、お店側もなにかのイベントの後ですか?のような振る舞い。なにも打ち合わせをすることなく、流行り廃りに敏感な3人というわけでもない(おそらく)。服の形だとか流行りはあるのかな、、ましてやこの3人がオレンジを選択していた事実が神秘的で仕方がない。

事実を不思議に感じると同時に、この確率は一体どれくらいのものなのか?とも興味が湧いてきます。たまたま偶然と言えば偶然ですが、この偶然に意味はあるのか?はたまた、この偶然が起こりうる確率を考えてみれば、深堀り出来る事実となります。

このような視点には、自然と【数学】を取り入れることになります。私が【数学】で思い出すことは、大学での微分積分の授業です。『微分積分の授業が1番好きだった!』と今でも大学生活を思い返しますが、最後に練習問題を解いて、終わった人は先に教室を出られるという特権(?)がありました。授業は昼休み前なので、先に終わってしまえば食堂の席を確保出来る!という狙いもあり、熱が入っていました。どこが好きかというと、、方程式を使い、答えを導くという行為、これに尽きます。ですが、問題が難しくなるにつれて、解くスピードも減速します。今思えば、ただ計算をしていただけに過ぎない、それ以上も以下もなく、【微分積分の計算をしていた】時間だけが経過していたように感じます。

ただ計算するだけでは勿体ない、日常生活では『微分積分』の要素が沢山含まれ、私達の生活を支えています。エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第49回は、『微分積分』を学ぶきっかけとなる1冊をご紹介します。


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Pythonで理解する微分積分の基礎

【著】井口 和之
【監修】辻 真吾

https://www.amazon.co.jp/dp/4297127792/




『とりあえずPythonに計算させてみよう』

本書はPythonを使用した学習を行います。【簡単な公式は忘れても大丈夫、数学教育はコンピュータを前提としたものにすべて作り替えるべきだ】という言葉に触れることが出来た時、本書に対する著者の思いを知ることが出来ました。Pythonを使用することで多くの計算から解放されます。私が大学時代に抱いていた【計算が好き!】という気持ちには、難易度が増すにつれ、好きが嫌いへと移行してしまう危険性があります。数学への苦手意識は人それぞれですが、『1から自ら解く』ことへ執着せず、【1人でも多くの方が、コンピュータの助けを借りて数学の理解を深めていく】ことは、苦手意識を持つ人にとって気持ちのゆとりをもたらしてくれるものだと感じました。考え方を学び、使い方を学ぶ。この順序を守ることで、理解が更に深まります。各章での冒頭の文章においても、学習意欲を高め、またメッセージ性も感じ取ることが出来ました。

【関数と公式の洪水に飲み込まれてしまい、数学が嫌になるかもしれません。ここではそうならないために、気軽にPythonでさまざまな関数のグラフを作成し、その特徴を見ていきます。】(第2章 関数とグラフ作成 P,24)

そして本書では、【微分積分の学習を挫折するケース】が紹介されています。

・微分積分の基礎となる数学の知識が必要

・多くの公式を使いこなし、複雑な計算をする必要がある

・微分積分を学ぶ意義が不明確で、受験科目でなければ学ぶモチベーションを持てない

勉強を始めて間もない頃は、数字だけが並ぶページを見るだけでも、難しいイメージが定着してしまいます。本書はそのような読者の気持ちを汲み取り、【難しいと感じていることは決して悪いことではない】と安心させてくれます。更に本書は、視覚的な具体例が豊富な為、流れが掴みやすく、また理解しづらかった箇所を再度読み直す時にも、どの箇所に戻るかが明確です。

近頃、学び直す書籍が増えている様に感じます。今回【数学】についてご紹介しましたが、【数学】が元から好き、若しくは大嫌い、人それぞれ予備知識はさまざまです。どちらの状態であれど、学びたい!という気持ちは共通しています。そして、出会う書籍はやる気の継続にも影響します。難しい文字や数式が並んでいる方が理解しやすい人もいれば、優しく解説を交えて、可愛いキャラクターが登場して教えてくれるようなスタイルが勉強しやすい人もいるはずです。学ぶきっかけを大切に、是非自分に合った書籍に出会う旅を始めてみてはいかがでしょうか。

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