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書籍「世界『失敗』製品図鑑」を読んでみた。失敗した自分が愛おしい【第46回】

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ありがとうございます。平岡麻奈です。随分と寒い日が続いていたので、半額セールされていたマフラーを購入しましたが、もうなんだか暖かくなる兆し。まだまだ綺麗な状態なので、来年の為にも大事に仕舞っておくことにします。

衝動買いには気をつけましょう!とよく占いのワンポイントアドバイスで見かけるのですが、衝動買いは達成感と後悔の狭間でしょう。私自身大体2000円から3000円程度の商品に、心揺らぐことが多くあります。おそらく、価格設定というカラクリがあるのかなと感じます。買いたい、でも買ったらダメ、でも買いたい!この葛藤を起こさせる絶妙な価格かもしれません。 買い物での失敗談は多いかもしれません。最近は専らネットショッピングに移行し、実際にお店に出向き、モノを見て購入する機会が減りました。画像のいたる箇所を拡大しても、どれだけ画素数が良くても、それは写真に過ぎません。それでも利便性を求めてしまう。それはある程度の【失敗】は承知の上の判断です。

【失敗】と聞くと『失敗は成功のもと』や『失敗から学ぶ』なんて言葉が頭にちらつきます。解ってはいるのだけど、やっぱり失敗はしたくない。昨今、必要以上に【失敗】を恐れているのかもしれません。 実際にある程度【失敗】してしまうと、意外と堂々としていたりします。【失敗】に慣れるということもあるかもしれませんが、【失敗】の対処法を習得できているからこそ落ち着いていられます。

成功体験を検索する反面、失敗体験のほうが知りたくなるのはどうしてでしょうか。怖くて出来ない、やりたくない、やっても意味があるのか?始める前の足踏みが長ければ長いほど、【失敗】への執着は強くなっていきます。 では、どのようにしたら【失敗】を活かせるのでしょうか。人の失敗談を笑い、失敗しない安全な位置から外を眺めることが正しいのでしょうか。エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第46回は、【失敗】から成功を勝ち取る、言わば『失敗は成功のもと』全集をご紹介します。

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世界「失敗」製品図鑑 
「攻めた失敗」20例でわかる成功への近道

【著】荒木 博行

https://www.amazon.co.jp/dp/B09HXDSTSQ/



【はじめに】では、2つの対極的なアプローチが紹介されています。

・ポジティブリスト
やっていいことだけを記載し、それ以外のことを禁ずる

・ネガティブリスト
やってはいけないことだけを記載し、それさえ避ければ何をやってもいい

本書では、失敗例を通じた臨機応変な対応、そして試行錯誤をする力を身につける、すなわち『ネガティブリスト型学習の可能性』を見出しています。

『取り上げた著名な企業たちは、手痛い失敗を経験しながらも、その失敗を教訓に変えて今日の成功につなげていっています。だからこそ、過去の失敗から学びつつ、過度に失敗を恐れずにチャレンジしてほしい。これこそが、本書の最大のメッセージです。』(はじめにP,5)

売れている、評判が良い、だから信頼できる。私達は少なからず安心するために、無意識のうちに基準を決めているように感じます。ネットショッピングが主流に成れば尚更、【売れ筋】【口コミ】【評価】等でその商品を知ろうとします。 本書では著名な企業の名前が並び、毎日過ごしていれば、色々な場面で関わりを持つ企業ばかりだと感じました。取り上げられる製品は、スマートフォン、ゲーム機、車、、などなど。実際に使ったことがある、知っている製品があるかもしれません。本書を通じてまず学ぶべき点は、様々な企業で行われる企画に対しての熱量の大きさです。自分では『頑張っている』なんて感じていたけれど、この人達とは雲泥の差があるんじゃない?と、反省するポイントが沢山見受けられました。

本書は以下の構成で失敗事例を紹介しています。

・どういう製品だったのか?
・どのように失敗に至ったのか?
・なぜ失敗したのか?
・私たちへのメッセージ

その製品がどのように生まれ、世に出回り、何を残したか。あの頃があったから今があると言えるエピソードが並びます。本書で私自身が鳥肌が立った【失敗】をひとつご紹介します。

06.ファーストリテイリング 【スキップ】
「プロダクトのレンズ」を外せず失敗に(P.78)

ファーストリテイリングとは、ユニクロやジーユーなどのアパレル事業を展開する会社です。2001年5月、『アパレルブランドの雄であるユニクロが、野菜事業へ乗り込む』というニュースに、当時とても驚いたことを思い出しました。ユニクロで野菜が買えるんだ、斬新だなと感じていましたが、あまり気に留めずにいると、いつしかサービスが終了していたことを知りました。

本書では、野菜事業の参入に至るまでの経緯から始まり、なにが原因で失敗したか、その失敗から学ぶこと、そして現在へと繋がります。 どこに鳥肌が立ったか。野菜事業への参入を発案した方が、現在はファーストリテイリングの中で成長著しいジーユーを社長として率いているという続きのストーリーです。学びを活かせば次に繋がる、勇気を与えてくれる【失敗】でした。 行動へ移す際のブレない自信と、それに通ずる根拠。熱意が周りに強く伝わり、よし、やってみよう!という気持ちにさせてくれる。実際に【失敗】はするのだけれど、頑丈な基盤が出来ているので、その【失敗】を元に軌道修正させることが出来、結果【成功】に繋がっていくのだと感じました。

本書を通して、改めて考えてみました。どうして【失敗】が怖いのか。それは、【失敗】している自分が許せなかったり、【失敗】したことを笑われたりするんじゃないかという、無駄な心配から来るものでした。 『ネガティブリスト型学習の可能性』を考えるのならば、実際に私が例え、これから【失敗】したとしても、それを他の人に伝えればいい。私の【失敗】を参考にしてほしいと、ここまで言えたら凄いかも!と思えるようになりました。

少しずつ春に近づいています。新しいことを始めてみたい方も沢山いらっしゃるかと思います。私は漢検を受けることにしました!急になぜ?あまり根拠はありませんが、なにかを学ぶことは自分がレベルアップしたように思えて、楽しいものです。【失敗】は素敵な経験。この春から、挑戦してみたかったことにチャレンジしてみてはいかかでしょうか。

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