疲れた身体と心に響く書籍をご紹介

書籍「物理学者、SF映画にハマる」を読んでみた。時空を超えた未来人と言われたい【第45回】

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ありがとうございます。平岡麻奈です。遅ればせながら(遅すぎますが)、あけましておめでとうございます。気がつけば、、、もう2月!朝起きれば、長い1日が始まると思いながら支度をするのに、月日が流れることがすごく早く感じる。この矛盾を日々感じています。

この数週間の間に、色々なことが瞬く間に変化しました。私達は、【忘れる】という素晴らしい機能を持ち合わせているわけですが、忘れてはいけないことは毎日『確認』をしていく必要があります。【忘れる】恐れが無くなるまでに至ると、習慣化し、そして無意識に行動できるようになります。

過去の出来事を【忘れる】ことがあります。大切なことは出来る限り覚えていたいものですが、『忘れることなくずっと覚えていたいな』と願っても、全てを記憶してしまうこと、これは想像してみれば恐ろしいかもしれません。何せ、生きていれば忘れたいことも沢山あるわけです。

事実・結果を知って、出来ることならば過去に戻ってやり直したいと思うこと。過去に戻って違う選択をしてみたいという好奇心も含めて。『時空を超える』という表現でしょうか。誰しも少しはこのような【フィクション】に夢を抱いているのではないでしょうか。 過去は変えられない、果たして本当に変えられないのか?夢みたいな話のようで、ひょっとしたらそんな世界が存在するかも?とワクワクさせてくれるものがあります。

それは、SF映画。

自由に動けなくても、頭の中の想像力は無限大です。SF映画には私達の出来ないことを可能にしてくれる、こんな世界もあっていいじゃないかと、少し生活に緩みを持たせてくれる拠り所の存在でもある。だからこそ惹かれるものを感じ、愛されるのだと思います。現実の世界との狭間を行き来しているような感覚に、敢えて今の【現実の世界】を重ねてみる。そこには無理だとわかっているけれど、努力次第で近づける、若しくは将来実現することも隠されているかもしれません。エンジニアライフコラム「平岡麻奈のちょっと一息」の第45回は、読めば自然とSF映画を観たくなる!そんな1冊をご紹介します。

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物理学者、SF映画にハマる
[著]高水 裕一
https://www.amazon.co.jp/dp/4334045715/


本書は『科学的にはどういう風に考えられているかとか、科学者目線で好意的に作品を解釈するとどうなるかといったことを、個人的に論じていってみよう』という、SF映画を科学を用いて語るという夢のようなコラボです。フィクションとして、映画の中だけのお伽話で終わらせるには勿体ない。人間の想像力は実に壮大であり、『映画で描かれている世界が現実の科学世界のなかで発見されるケースもある』と示されています。 想像力の世界に科学的視点を加えた本書は、テーマも壮大です。大きく『時間』と『宇宙』とテーマ別にSF作品を紹介、映画のあらすじも紹介されていることもあり、観てみたい映画に出会えるきっかけにもなります。 改めて現実世界と比較し、湧き出てくる【疑問】は、よりSF映画の魅力を深めるものになることが分かりました。映画だから、フィクションだからといって切り離さない、想像力は時に侮れません。

本書を通して、非常に面白いと感じた見解のひとつが、タイムスリップをして【過去を変える】SF作品に有ります。身体ひとつで時空を超えられるのか?乗り物に乗っていても大丈夫か?そんな疑問にも触れながら、【過去を変えたい】気持ちが見え隠れする。 私も沢山あります。あの時こうしていたら叱られなかったのに、なんてことも多い中、現実と向き合いきれない時に夢を見ます。

実際にタイムスリップをして、なにかしらの出来事を『阻止』或いは『実行』したとしましょう。そして【過去は変わった】。けれど当の本人(過去を変えたかった人)は、【過去が変わったことに気づかない】のです。【過去を変える】ことが出来た事実を知っているのは第三者だけ、映画を観ている私達が『過去を変えることが出来て良かった!』と思うに過ぎないということです。 【過去が変わった】としても、自然に現実を受け入れているだけに過ぎず、変化に気づけない。結局は、【過去を変えたい】という欲望は消えない。 いつの時代も、タイムスリップが題材となるSF作品が存在するのは、私達の希望でもあり、けど胸の内では過去を受け止めなければいけない両極端の気持ちが存在するからかもしれません。

おうち時間も増えてきましたので、これを機会に映画を楽しもうかと思います。 少し余談ですが、スパイダーマン最新作、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、過去シリーズのヴィランが集結するというお話。マルチバース(多元宇宙)が発生し、歴代スパイダーマンの世界が一つになる時空を超えた世界観。気になった方は是非!

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