手っ取り早くTOEICスコアを上げる方法(3)模擬試験問題の使い方
「手っ取り早くTOEICスコアを上げる方法」の3回目は、問題集の使い方を取り上げます。
■作戦(4)問題集の解説は読まない
手っ取り早くストアを上げるためには「お待ちかね(?)手っ取り早くTOEICスコアを上げる方法」で述べた「作戦(2)数多く受験する」を実践します。
テストを受ける準備として、問題集を利用するのが定石です。テストを受けるたびに問題集を買う必要はありませんし、数多く受験すると、しまいには適切な問題集が見当たらなくなると思います。
そこで、問題集の解説はあえて読まないようにします。とくに模擬試験問題は、解説を読んではいけません。解説を読んでしまうと問題と答えを覚えてしまい、試験前の練習にならないからです。
文法や語彙(ごい)などで覚えるべきことがあれば、別途、時間を取って勉強するようにします。なお、「手っ取り早くTOEICスコアを上げる方法(2)試験の分量とスピードに立ち向かうには」で述べましたが、文法や語彙の強化はスコアが伸びなくなってからでよいと思います。
■公式問題集を活用
筆者が以前利用していたのは、アルクの通信教育「挑戦900点 TOEIC®テスト攻略プログラム」です。この教材には、週ごとの短いテストと、月ごとの模擬テストがありますので、これを使っていました。
この教材はよいと思いますが、一般価格で税込み62,640円と高価ですし、期間も6カ月という設定なので、どなたにでもお勧めするわけには行きません。
筆者がお勧めするのは、TOEIC公式問題集です。TOEIC対策の教材には、英検対策を焼き直しただけなのではないかと思われるものもあるのですが、これは間違いありません。
筆者の手元には現時点で最新の「TOEICテスト新公式問題集 Vol. 5」がありますが、今月中旬にVol. 6が発売されるので、急がないなら予約して購入するのがよいと思います。
■小技:解答用紙をスキャンしておくと便利
何度も繰り返し問題集を利用する場合には、解答用紙をコピーして使うことになります。解答用紙をスキャンしておくと、必要な時にプリントするだけでよくなるので便利です。
■過去の裏技は現在はカンニング扱い
ご存知の方も多いと思いますが、念のためご紹介しておきます。試験での禁止行為のひとつに以下があります。
リスニングテスト中にリーディングセクションの問題文を見る行為、またはリーディングテスト中にリスニングセクションの問題文を見る行為
過去には裏技でしたが、現在はカンニング扱いなので、ご注意ください。昨年、筆者が受験したときには、教室のほぼ先頭でこの裏技を実践していた人がいました。かなりあからさまだったので、禁止事項だとはご存知なかったのでしょう。試験監督から指摘されることはありませんでしたが、悲惨な結末になっても不思議ではありませんでした。ちなみに、筆者は不覚にも、この受験者に気を取られて注意力散漫になってしまいました。
試験対策で、この裏技を練習したりすることのないようになさってください。時間の無駄だというだけでなく、不正とみなされて、過去に遡ってスコアを無効にされることもあり得ます。