情報システム部門での経験から生まれた、格言、迷言集です。

【バグ取りがバグになる】

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■原典:

 ミイラ取りがミイラになる

■意味:

 本番稼働中のシステムにおいて、バグを取ったつもりが、逆に別のバグを発生させてしまうこと。

■解説:

 バグ取りは、慎重に行わなければならないので、十分な時間とテストが必要です。ところが大抵の場合は、十分な時間はありません。“じゅうぶん”ではなく、“じゅっぷん”というケースもあります。

 ミイラ取りがミイラにならないように、トラブル時の対応は、ペアで行うのが、結局のところ、時間もコストも節約できると思います。

●用例:

 

今市課長

現木君。ヨソノ工業様の生産管理システムで、在庫が欠品しそうだと問い合わせがあったんだ。至急調査をしてくれないか?

 

現木さん

はいわかりました。

 ……

 

現木さん

原因は、みなし出庫の箇所で起きているようです。

 

今市課長

ありがとう。ところで、どれくらいで対応できる?

 

現木さん

修正に1日。テストで半日必要ですが、導入時には本番環境の停止が必要なので、今晩しか導入できません。

 

今市課長

少し強行だが、急いで作業を開始してくれ。ヨソノ工業様には、私から連絡しておく。

 

現木さん

分かりました。

 ……(3カ月後)

 

今市課長

現木君。ヨソノ工業様から、在庫が過剰手配されているようだと問い合わせがあったが、この間の対応に問題がないかね。

 

現木さん

調べてみます。

 ……

 

現木さん

分かりました。例のみなし出庫の修正で、製品振替時に、過剰に引落していたようです。

 

今市課長

きちんとテストしたのかね。

 

現木さん

テストパターンが漏れていました。すぐに修正して、きちんとテストし直します。

 

軽井主任

バグ取りがバグになる、やね。

 

今市課長

軽井君も、テストを手伝ってあげてね。


登場人物と相関図

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