勉強会ノイローゼ
◆出会いは突然に。
ある日の朝のことです。
目が覚めたら
「今度はみんながわいわい言いながらプログラミングをする会なんてものを開いてみたい」
と思いました。
基本的にわたしが「なにかしたい」と思うときは寝起きです。
思い立ったが吉日。こんどはそういうイベントをやろうと思いました。
◆なにをターゲットにするか
プログラミングといっても世の中にはいろいろな言語があるわけです。
とりあえず、今自分が興味があるものをやろう!! という安易な考え。
となると、Androidプログラミングです。
さっそく日本Androidの会の幹事の人に、
「こんなことやりたいのですが~」と相談して、「やってもいいよ~」とお答えをいただいたので開催することにしました。
◆今度は地方でやります
そうそう東京にいくわけにもいかないので、今回は地元である広島県で開催することにしました。
わたしは広島県在住なので、公民館を借りることは可能です。
広島県には「施設予約ネット」というものがあり、インターネットから公民館の空き状況を調べることができました。
家からかなり離れていますが、広島市内の人がアクセスしやすい横川駅近くの「三篠公民館」を借りました。
さすが公民館。公共の場所です。料金が断然違います。とてもお安かったです。
が、そのかわりルノアールなどの場所に比べて手続きがいちいちめんどくさいのです。
施設の人に会の趣旨を納得していただけるまで1時間かかりました。
しかし、とりあえずなんとか借りれました。
◆命名「Androidハッカソン ~初心者からのレベルアップ」
ハッカソンというのはみんなで協力してプログラミングを行うものです。
今回目指しているものはハッカソンなので、題名にハッカソンは入れたい、と。
なおかつ、自分は初心者なので、「初心者」というくくりをいれました。
この命名がよかったのか、自分の予想を上回る多くの人が集まりました!!
広島だけでなく他県からも来ていただけて……感無量。
と同時に、
「わたしはこれだけの人たちに『楽しかった』といってもらえるのだろうか?」
という不安がでてきました。
◆不安と心配。
参加者の人から事前にコメントをいただいていたのですが、
案外「Androidは初めて」な方が多く……。
もちろんベテランの方もいらっしゃるので、正直「どうやって進行すればいいのかわからない」状態になりました。
こういうときに頼れる人がいっぱいいるので、そういう人に相談すればよかったのですが、迷っている間に時が過ぎて気がついたら前日。
みんなに喜んでもらうには?? と悩んでいる間に当日になってしまいました。
◆準備が整っていない勉強会は成功しない
「とりあえずこんな感じのことをやろう」と漠然としたスケジュールだけで挑んだ勉強会。
こんなほぼノープランが、成立するなんてことはもちろんなく……。
自分の理想とはかけ離れた勉強会となってしまいました。
初心者の方が多いということで前半ハンズオン(講師がプログラミングを教える形式)にして、後半をハッカソンにしようとしたのですが、時間が足りない。
おまけに自分があんまり知識がなくてしゃべれなくて……結果的に参加者の人から「それは違う」という盛大なツッコミを受けるというあってはならないことになりました。
ハッカソンとうたっているのにハンズオンから開催するあたりでもうだめです……。
あと、自分の知識の中途半端さを痛感することになりました。終了後、もう精神的にも肉体的にもずたぼろになったわたしが会場にたたずんでいました。
そんなわたしを見て「楽しかったですよ!」といってくださった方もいらっしゃいますが、わたしのショックは大きかったのです。
わたしは多くの人から貴重な時間を奪ってしまった……。
もう、立ち直れない……。
こんなだめな人間が勉強会なんて開いたらだめだ。
もう勉強会に出る資格はない。
彼岸の歌を歌ってもう身を投げて詫びるしかない……ぐらいにすっかり精神的に参ってしまいました。
口から出る言葉は「もうだめです」。どこか遠くへ逃げたいと思っていた矢先のことでした。
◆好きです。
「そこで終わったら、森姫さんはその程度だと思われるよ」
といろいろな人から励ましていただきました。
たしかに今回は大失敗だったかもしれません。
が、失敗をしないことには前には進めないのです。
失敗から多くのことを学んで、今度自分が開催するときには多くの人から「楽しかったです」といわれるように努力していけばいい。
今はつらいかもしれないけど、多くのことを経験するべきだ。
わたしは一度思い切り泣きました。
走るのをやめることは、いつだってできる。
成長できる人というのは、きっと前に進める人で、転んでもすぐに立ち上がれる人。
わたしはできることなら、すぐに立ち上がれる人になりたい。
本当はすぐにでも逃げ出して、人生をドロップアウトしたかったけど、それでは自分自身を許せないのです。
前回のコラムで「がんばります」と書いておいて、今回のコラムで「がんばるのやめます」と書いたら、いくらなんでもカッコ悪いだろう……ということなので、これからもがんばります★
◆でもジレンマ
これからもやっていきたいな~と思うのですが、ハッカソンにすると人数を区切らないといけなくてなんかそれも悲しいよなぁ~。
でも、ハンズオンにすると多くの人は集まるかもしれないけれど、玄人はこないよなぁ~という考えで悩んでいます。
わたしはいろいろな人に「Androidプログラミングは楽しいんだよ」ということを知ってほしいと同時に「いろんな人たちを技術を共有して切磋琢磨したい」と考えています。
同時にはできないので、どうにかできないものかな? と考えて……じゃあ、両方やればいいじゃん!! という結論。
やりたいことはたくさんあるのです。
さすがにすぐに全部はできないので、ゆっくりとやっていきたいです。
「自分のペースでやることも長続きする1つのコツ」
と悟ってから、勉強会ノイローゼはふっ飛びました。
亀のような歩みですが、とにかく経験を積むべきですね……。
コメント
すと
思いついたことを付箋紙等に書き殴るだけ殴って、
あとでまとめる(KJ法などで)とスッキリするかもしれませんね。
書きなぐった付箋紙を並べ替えて、自分なりの工程表を作るもの
いいのかもしれません。
(結構いい無料ツールがネット上に転がってます)
やりたい事があって、それを実現するにはどうしたらいいか…
プログラムも他のことでも一緒だと思いますよ。
しっぱ
こんにちは。しっぱと申します。
自分から何かしようという思いと行動だけでも十分称賛されるべきことです!
で、まず今回は後援会ではなく「勉強会」であったことから考えれば、全てを分かっている必要もなく、森姫さんの分からなかったこと、間違って覚えていたことは他の人にも当てはまっていたかもしれませんし、参加者にとっては十分な成果を与えられたと思いますよ。
逆に自分が仕切りをするにあたって私も社内研修で講師をやっていることで考えることはスケジュールも当然ですが、「メリハリ」をどこでつけるかとか雰囲気を固くしすぎないようにとかそんなことを意識しながら準備していますよ。
慣れてくるとこの話のときに一発ギャグかまして。。。とかw
何より「自分で動くことができた」という結果を出したことが何よりも良い経験だったのではないでしょうか?
ほとんどの方はそういった自ら開催すること自体することはないわけですから!
本当にお疲れさまでした。
これにめげずに気楽に前進あるのみです!
Jitta
今回、「準備が整っていない勉強会は成功しない」ということが学べたのですよね。これって、とても大きな収穫じゃないですか?そして、「勉強会」って、他の何かに入れ替えても、同じ事が言えるんじゃないですか?そうすると、今回の収穫って、また大きなモノだったと思えるのでは?
とはいえ、準備って、いくらしても「したりない」って感じなんですよね。なので、「これでいいや」と思い切ることも、必要ですよ。
Anubis
初めまして、Anubisと申します。
いい経験ができたと思います。
今のご時世、失敗を恐れすぎてるような気もします。
「いやぁ、やっちゃいました☆」
くらいでいいんじゃないですか。足りなかったとは言え、行動できたことは素晴らしい事です。
「いろんな人たちを技術を共有して切磋琢磨したい」
という考え方にすごく共感できます。
何か協力できる事があれば嬉しいです。
これからのご活躍を期待しております。