髪盛ってるから森姫

手作りケータイ体験談の感想

»

◆はじめに

 7月10日~11日と、京都某所でOSC(オープンソースカンファレンス)が行われました!

 今回はその中の1セミナーをとりあげて書きます。セミナー元の日本Androidの会の関西支部長様に「記事載せてもいいですか?」と聞いたところ、「写真付きでもいいですよ~!」とあっさり了承していただけました。ありがとうございます! 携帯の電池と時間と人の混み具合の関係で写真はとれなかったのですが……。

◆7月10日、Androidケータイ発売

 わたしが某県から京都に移動している間にAndroidケータイは発売されました。

 Docomoの「HT-03A」

 わたしは他社のケータイを使っているので残念ながら乗り換えができず操作することもできないので悔しいです!! ちなみに店頭に実機を見に行ったときはまだ到着すらしていないという悲しい出来事でした(まぁ、6月の初旬でしたので、当然といえば当然なのですが)。

 しかし、触れぬだけあって期待は膨らむ一方です。いったいどんなケータイなのだろう。エミュレータからの画面はみたことあるのですが、実機にはいるとどんな感じの動きをしてくれるのだろう? 搭載されているアプリは? 操作性は?

 いろいろ興味がわいてくる、そのわけは……。

◆好きです

 実はわたし、昔ですがケータイ関連のお仕事しておりまして……。

 プログラマではないんですが、そこでケータイに詳しくなったと同時にケータイにすごく興味をもちまして。技術的に色々公開されているという点でAndroidにはとても興味を抱いているのです。

 オープンソース、そしてこれだけ普及している「ケータイ」に革新をもたらすのではないか!? と同時に、もしかしたら自分でも実用的なアプリをつくれるんじゃないか? なんていう夢物語からAndroidに対して淡い恋心。若干、Androidは他のケータイに比べて敷居が低い気がします。オープンソースだからかもしれません。

◆ケータイって個人で作れるの?

 アプリの方面ばかりに気をとられていたのですが、日本Androidの会の方々に個人でAndroidケータイを作った方がいらっしゃるそうで。そんな方々がなんとOSCにいらっしゃると! え? ケータイってそんな個人(中小企業)でつくれるものなんですか? そ、それは興味があるんですけど。給料日後だからお金も若干あるんですけど。

 でも他県、京都です。祇園さんも近いから人は多いこと間違いなし! これはアプリ開発よりも敷居が高いぞ。しかし、見てみたいという好奇心は抑えられませんでした。気がついたら京都行きのバスの切符を!!(新幹線でないあたりが貧乏)

 そんなわけで京都某所へ向かったわけでした。待ってろ、手作りAndroidケータイ!!

◆手作りAndroidケータイ

 ブースには実際に手作りのAndroidケータイがおいてありました。ケータイというと、普通は手のひらサイズなのですが……。

 でかい!!(横幅20cmぐらいありました)

 小型化にはお金がかかるそうで。今自分が手にしているケータイは0円で買ったもの(新規契約パワー)ですが、ここに至るまでにはすごくコストがかかっているんですね。そういえば、昔のケータイってこれよりもっと大きかったんですよね。そういった面で考えると、手作りケータイでこれだけのサイズに収めたってのはかなりすごいことなのかもしれません。というか、すごいことなんですが。すごいところはもっと単純で、

 今、目の前で喋っている人がケータイ電話をつくっちゃったんだ……

というところです。そんな人の話、聞いちゃっていいんですか? わたし、通りすがりのなんちゃってage嬢風味プログラマですけど。

◆つくりかた

 「Beagleboard」+「W-SIM」+「LCD」=Androidケータイ

とのこと。よくわからない錬金術の式みたいになっていますが、おおよそこんな感じらしいです。

  • まずは「$150ぐらいでBeagleBoardを購入」ふむふむ。
  • 「WCMF入会」ふむふむ。
  • 「入会に36万円かかります!」なんだとー!! しかし、入会しないことには仕様書がもらえない、とのこと。しょうがなく、ふむふむ。
  • 「追加基盤依頼」ふむふむ。
  • 「LCDをつなげる」ふむふむ。このあたりからハード面のお話になり……。

◆ハード面わからないです……

 スライドが早すぎてメモを取る手がついていかなかったのですが、難しい設定が続きます。回路図がどうとか。詳しく知りたい方は、ブリリアントサービス様のブログを参照してください(公開されているそうです)。とりあえず、設定をすればちゃんと動くとのことです。

 しかし、大事件が発生! なんと!! BegelBoardが壊れちゃった。

 そんなわけで新規で購入したのですが、バージョンが違うため、回路図が大幅に変更になったそうで結局やり直しをくらったそうです。現在、最終局面まで行っているそうですよ。

◆情報プリーズ!!

 結論的に、誰でもAndroidケータイを簡単に作れるのか? といったら、思ったより大変ということ。

 なんで大変かというと「整理された情報がないから」。これはもうメイクアンドトライでいくしかない!! オープンソースの悪いところは、もしかしたら整理された情報があんまり存在しないところなのでは? 逆に言うと、それが魅力なのかもしれないです。探す楽しみもあれば、なによりも作る喜びというものがある。もしかしたら、そうして実験的に行った技術を公開したら自分が最先端になれるんじゃないのか? という期待すらできる。

◆夢っていいなぁ!!

 「オープンソースの楽しみは、もしかしたら自分にもつくれるのでは? という夢があるところ」

 セミナーを行った日本Androidの会、関西支部長様がおっしゃいました。これはモノツクリにおいては究極の言葉ではないでしょうか。夢を掲げることがモノツクリにおいては重要です。オープンソースにはそんな浪漫が詰まっている。なんてすばらしいことだ! 乙女感動!! 乙女って年じゃないですが(25歳)。

 でも、そんな熱い思いをもって取り組んで、実際にそれらを仕事にしている人ってすばらしいなぁ……と心の底から思います。

◆同時に主観

 普段一緒に仕事している人や自分が情熱をもって仕事をしていないわけじゃないですが、自分が知っている人よりもっと情熱を持っている人、そしてそれをビジネスの場に持っていける人を初めて見たので素直に感動をしてしまいました。同時に自分にはまだまだ情熱という要素が恋に足りていない気が。まだまだ燃える価値はあるんですね。

 それにしても……Androidケータイ、作ってみたいけど最低ライン50万円でしょ? 浪費家にどうやったらそんなお金が!! ……というわけでハード面を作るのはちょっと無理そうなので、アプリを作る方面に情熱を注ぎたいと思います。

◆仕事とは関係ないけど

 わたしは今、ケータイ関連のお仕事はしていません。なのでAndroidを勉強してもお金をもうけたりすることはできないのです。ビジネスとして成り立たないものに京都へいくほどの情熱をもやしていいのか? どうなのか?

 それ以前に仕事コラムなのに、仕事外のことかいちゃっていいのか? という疑問点を持ちますが、興味があればそれでいいんじゃない? という結論に至ったので概ね良し!

Comment(0)