@IT メールマガジン「@IT通信」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

がんばれ! 『リナックス』業界

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 2002年4月10日の「@IT通信」に掲載したコラムを紹介します。Linuxにもそんな時代が……という内容。今も昔も、「生きのこる技術を見抜く目」は重要ですね。

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 「Linux Squareフォーラム」の本年(編注:2002年)3月月間ページビュー数が100万ページビューを超えたことを先日発表した。

 思えばインテルなどがレッドハット社に出資をして、にわかにLinuxが注目され始めてから早いものでもう4年(編注:当時)になる。当時かたくなに『ライナックス』や『リヌークス』などと呼ぶ人も多かったこのOSも、いまやすっかり定着し、@ITでも「Linux Square」は「Windows Insider」と並ぶ看板フォーラムとなった。

 このLinux、オープンソースという殺し文句をひっさげ登場してきた当時はずいぶんと話題を振りまいたが、その後はどうも期待どおりには成長していないところもあるようだ。実際、わたしの営業先でもLinuxに関係しての(最近は)景気のいい話は聞けなくなっている。

 しかし、これと似たような歴史をもつテクノロジをわたしは知っている。

 Linuxが注目を浴びる3年も前に、インターネットの新たな可能性を一身に受けて登場した言語──『Java』である。その登場時の衝撃に対して、ビジネスとしてはなかなかブレイクせず、しばらくは技術者のおもちゃなどと呼ばれる時期もあったが、着実にその技術は進化していき、Webアプリケーション~Webサービスの登場により、いまや押しも押されもせぬITの花形テクノロジである。

 ジャンルや生い立ちは異なるが、似てなくもないLinuxとJava。同じように大ブレイクへの道を歩んでいるのでは? などと、確たる根拠などはないが密かに期待している。

 Javaがブレイクしたのはその登場から7年後……。とすればブレイクまであとわずか。フォーラム同様、Linux業界もブレイクしてほしいものだ。

 頑張れ! 『リナックス』

(営業企画局:手塚暁)*当時
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