@IT メールマガジン「@IT通信」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

MLの威力と問題点

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 2001年11月21日の「@IT通信」に掲載したコラムを紹介します。MLってどうして届かなくなる人が出てくるんでしょう。いつも誰かの陰謀ではないかと思ってしまいます。

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 先日、久々に母校(大学)の部室に寄りました。

 サークル創立30周年の記念式典(!)の反省会のためです。実はこの式典のため、現役側はメーリングリスト(ML)を作り、式典の内容の議論、連絡、データの受け渡し、OBからの意見吸収などに利用していました。

 現役の学生に聞くと、同じサークルでもさまざまなMLがあるだけでなく、インスタントメッセージも駆使し、サークルの運営などを円滑に進めているとのこと。2、3年前からこうした方法が当たり前になっているようです。サークル内での議論や情報を共有したいとの考えのようですが、まだまだいろんな問題もあるようです。

 問題の1つは、すべての議論や連絡、会議やミーティングの議論の過程が、必ずしもMLでは流れていないことです。これによって、結局は誰かのところに電話して聞いたり、メールして確認したりすることが必要になり、逆に場合によっては聞いてないと問題になることもあるようです。

 もう1つの問題は、結論が見えにくいことです。MLには、さまざまな役割の人がいます(運営準備委員会の現役、それを監督する現役、OBなど)。MLに流れる議論もそれを受け、さまざまな内容のものが流れるのですが、ときには結論ややり取りのないまま、流れっぱなしということがあったのです。

 こんなことを書いたのは、こうしたことは企業でもよくあることだと思うからです。

 あなたの会社でも、そうした中途半端なシステムはありませんか? その場合、システムに問題があるのか、運用する側に問題があるのか、いま一度考えてもいいかもしれません。

 ところで100名以上も参加したこのイベントに、ぼくは結局風邪をひいて参加できずに終わったのでした。わざわざ海外から帰国して参加したOBもいたのに残念です。

(編集局 O)
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