もしこうなっていたら@ITは生まれなかった
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2002年1月30日の「@IT通信」に掲載したコラムを紹介します。なぜ、ネットワーク雑誌にこの名前を付けようと思ったのだろう……。
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今回は、わたくし中澤めがちょいと昔話をさせていただこう。
1994年当時、現@IT代表取締役の藤村(編注:当時)は、わたしが所属していた某出版社の某WM編集部の副編集長だった。彼が、「Visual Basicの雑誌を作りたいんだ」と熱く語ったのをいまでもよく覚えている。
時は流れて1996年、彼は同じくWM編集部員だった新野とネットワーク雑誌を立ち上げたのだった(VB雑誌はどこにいったのだろう?)。しかし、新雑誌立ち上げには戦慄すべき危機を乗り越えねばならなかったことを知る人は少ない。
その危機とは、WM編集部のW編集長(当時)が提案した新雑誌の誌名である。
その名は『せのび』。
だれもPC系雑誌とは思うまい。書店で『よいこ』や『めばえ』のコーナーに置かれてしまいそうだ。「せのび編集部」なんて書かれた名刺を人に渡すのは、絶対にイヤだ(わたしも後にこの新編集部に移籍する)。
この案は幸いにして(当然のごとく)そのまま闇に葬られたが、もし採用されていたらどうなっていただろうか。
現@IT編集局長・新野(編注:当時)は語る。「『せのび』になってたら、アノ会社を辞める時期は大幅に早くなったし、@ITを作ることもなかったんじゃないかな」。
危ないところだった。
(編集局・中澤勇)*当時
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