@IT メールマガジン「@IT通信」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

取材者の血と涙の熱き願い

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 2001年7月25日の「@IT通信」に掲載したコラムを紹介します。「喫煙」と「禁煙」というキーワードを交換すると、2010年のコラムとして成立します。時代は変わるものだ……。

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 発表会の取材などで、会場に早すぎる時間に到着した場合、どこか喫茶店にでも……ということになるが、これを見つけるのが一苦労。

 なぜなら、わたしはタバコがぜんぜんダメだから。昔はそれほどでもなかったが、いまではかなり相当本格的かつ真剣にダメ。

 ということで、こんな場合どうしても禁煙の店を探さねばならないのだ。あたりを見渡して、スタバがあればよし。なければ、チェーン店系喫茶店やファーストフードの店を探して店の中を外から覗き(アヤシイ)、禁煙席のポジションをチェック。喫煙席にへばりつくように設置されていたり、申し訳程度であれば、パス

 これでダメなら一般の喫茶店も見てみる。店内の客が吸っていないか、灰皿が置かれているかなどをチェックするのだが、大抵は徒労に終わる。

 こういう虚しい作業をしているうちに通常は会見の時間が来てしまい、実際には店に入らずに終わることも多い。店の立場からすると「販売機会の喪失」というやつだ。

 時間つぶす際には別に見つからなくてもいいが、どうしても座って何かをしたいという場合、店を見つけるまで本当に大変だ。いつぞや、原稿を書いて送らねばならなくなり、ハンドヘルドPCとPHSカードを持って街中を探したことがあった。

 ズバリの店がなく、探し回っていると「いけるかも」という店を発見した。店内を覗くと(だからアヤシイって)、入り口付近の席には赤い丸に斜線の「駐禁」のマークが見える。これを禁煙マークと判断したわたしは店内に入ると「こちらは禁煙席はありますか?」などと聞くこともなくオーダーして、カップを持って(セルフサービスの店だったのだ)、席について愕然とした。例のマークは「禁煙」ではなく、「禁携帯電話」マークだったのだ!(そこまで見えないって) しかも、PHSカードの方まで禁止されるとは……。

 そういえば、昔パソコンのデモを見るために数人で喫茶店に入り注文した後で、そこがパソコン持ち込み禁止の喫茶店で、大迷惑したという話を聞いたことがある。

 そこで飲食店にはぜひ、「禁煙/喫煙」はもちろん、「携帯電話禁止」「男子禁制」「女人禁制」などの場合にはその別を示すステッカーをでっかく貼り出してもらいたい。いちいち店内を覗き込むのは大変なのだ(挙動不審ですしね)。

 それからどなたか、携帯電話から「最寄りの禁煙飲食店が一発で検索できるサイト」っていうのを作ってもらえませんかね(もし、すでにあるよというのであれば、ぜひお教えください)。

(T/S)*当時
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