地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

反応することとモチベーション

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 先週、Microsot Build と AWS Summit Online という二つの大きなオンラインイベントが開催されていました。どちらのイベントでも多くの情報が発表されたり事例を公開したりと、非常に楽しめたイベントでした。仕事柄クラウドにかかわる以上、これらのイベントを外すことは難しいのですが、平日の日中ということもありなかなか参加できない人も多いのではないでしょうか。

 オンライン開催ということもあり、一部のセッションは後で見直すことも可能になっていますが、すべてのセッションが対応しているものではありません。リアルタイムでなくては見ることのできないものもあります。イベントを行う側も参加する側も、どちらも仕事が関係している以上、平日の日中以外には実施が難しいのは仕方ないところです。

 1回イベントに参加したからといって、技術力に大きな差が出るといったことはありません。ですが参加することで得られるモチベーションには、大きな違いが出てきます。実際の仕事の場面で利用できるかどうかは別にしても、新しい技術の話を聞くと試してみたくなる人も多いです。それはセッションを聞くことでモチベーションが刺激されたのも、一つの要因です。もう少し掘り下げると、新しい技術かどうかに関わらずほかの人のセッションを聞くと、自分も何かやり始めたくなる気持ちが湧いてくることが結構あるのだと思います。

 コミュニティに参加して話す側も経験している立場から考えると、自分以外の誰かの話を聞くことと自分の話を誰かに聞いてもらうこと、この二つが大きくモチベーションをあげるために必要なのではないか、そのように感じています。自分以外の話には、今回のイベントのようにセッションといった形もありますし、仕事場の同僚の話を聞くようなものも含まれます。形は様々ですが、他の人が行ってきたことを聞くことで、自分もやってみようとか自分ならこう作り上げるといった反応が起こされるのだと思います。

 同じように自分のことを他の人に話す場面では、何かしらの反応をもらえると物凄くありがたいものです。これも同様にモチベーションに繋がります。話してみたはいいけれど、特に反応も薄く流されているなと感じてしまうと気持ちが落ち込んでしまうことも同じ話題です。

 このように考えていくと、自分に対して何かしら反応をもらえると嬉しい、ある種の承認欲求が根底にあるのかもしれません。難しい言葉はさておき、他の人と何かしらの関りを作ることが、互いに良い影響を与えるのでしょう。話をする側も、話を聞く側もどちらもプラスの影響があると思います。

 オンラインでの活動が増え、リアルに対話する場面が減少している今ですが、このように反応を示すだけで少しだけかもしれませんがよい影響はあると考えています。特に在宅勤務になり関わることが少なくなった他の同僚社員や、なかなか顔を合わせられない友人たちなど、機会があれば少しだけでも反応を示すことは非常に大切なのではないでしょうか。

 ほんの少しだけならやらなくても変わりないだろう、と考えるかもしれません。ですがそのほんの少しだけでも、何かしらの影響を生むことがあります。関りが薄くなっている今だからこそ、普段よりも意識して反応をあらわしていくことが多くの人に良い影響を与えていくことができるのかもしれません。

 リアルに対面しているときに反応するのが苦手な人もいます。そういう人であれば、なおさらオンラインが主流の今だからこそ、多めに反応していくことで自分も周りもよい空気になっていくのかもしれません。私自身、最近は反応を薄くしてしまっていたので改めて意識していきたいと考え直す次第です。

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