地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

簡単に見つかるやらない理由

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 世の中の状況的に、気が滅入るようなことが非常に多いです。期末を迎えるこの時期ですが、そんなことも言ってられないところも多いのではないでしょうか。普段通りの生活に戻るまで、まだどのくらいの時間を必要とするかもわかりませんが、冷静に情報を見極めて行動していきたいものです。
 
 そんな中、リモート作業を取り入れる企業が増えていることは良いことだと思います。出社しなくてはいけない業務を除き、場所を問わないものであれば人が集まっていない場所で行うことは、今のご時世でなくとも効果的なことだと思います。本当であればいまのような状況になる前から行えていればよかったと思うところがありますが、ひとまずは忘れておきます。理由はどうであれ、リモートでの作業が認められるようになったことが大きな一歩だと思います。

 小さな会社やベンチャー気質のある会社では当たり前であったリモート作業ですが、歴史ある企業や硬い考え方をする企業ではそうではありませんでした。そのような状況だったものが一気にリモート可能となった状態を見ると、残念ながら外圧というのが非常に有効のようです。もちろん今回は急を要する理由であった事実はあります。ですが急を要する事態であったとしても、やろうと思えばできるということを結果として残しています。そう考えると、外的要素だけが変化のチャンスとなるのは非常に残念な限りです。

 これは何も会社に限った話題ではありません。私も含めて、自分から何か変わろうとするのは非常に難しく、外的要素が理由であるほど変わることは容易です。自分から変わる難しさは、誰でも知っているのではないでしょうか。

 ただそれでも、それを理由に変わらないことを正当化してしまうのは避けるべきものであると考えます。正当化してしまうと、その後に何かをやろうとしてもやらない理由を先に思い浮かべてしまうからです。やらない理由はいくらでも思いつくことができますが、反対に何かをやる理由は思いつくのが難しいです。一度この沼にはまり込むと、脱出するのは非常に大変です。

 私の場合、ここエンジニアライフで月に 1 本は書く、これを意識するようにしています。コラムを書き始めたあたりの私を知っている方でしたら、各ペースが落ちていることに気づくでしょう。最初の 1 年目あたりでは月に複数本書くことが多く、今に思うとよくやっていたなぁと自分ながらに思います。ところがある時期になり、月に 1 本しか書けない状況になりました。そして、そこからはその1本を書くのも結構大変になってしまったのです。実際、いろいろな要素があって各時間を取れなくなったのが最初の理由ですが、一度理由がついてしまうとそこから抜け出せなくなりました。

 他にも書こうと思った内容が短文でしか書けないといったSNSに染まったから、そういった理由もあります。ですがそれらも含めて、やろうと思えばできることなはずなのです。過去のできていたことが、今できないというのはそこまで多くないはずです。

 このように考えると、何もできなくなる前にいろいろなことに挑戦していくことが非常に重要です。やる理由はあってもなくてもよいかもしれません。ですが、やらない理由を考えて何もしないよりは遥かに良いことです。個人なのか会社なのかは問わずに、常に何かに挑戦していけることが非常に大切なのではないでしょうか。

 今回のことを機に、難しいと思っていたことでも解決できるのが実感できた人も多いでしょう。これからはそれを忘れずに多くのことに挑戦していきたいものです。

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