地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

ここまでの10年とここからの10年

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 エンジニアライフも 10 周年。気が付けばもうそんなに年月が過ぎていたのか、と思えます。ここまでの 10 年では、クラウドの一般化など私たちの環境を大きく変化させる出来事がありました。私も 10 年前は別の会社に勤めて VB6 とか相手にいろいろしていたことを思い出します。

 調べてみると、10 年前の 2008 年は iPhone が日本に登場した年ということで、今では当たり前のように存在しているこのデバイスも、まだ 10 年だったことが驚きです。Windows で言えばこの前の年に Windows Vista が登場していました。サポート期間の終了が話題になる Windows 7 は、まだ登場していません。ここだけを見ても、この 10 年でいかに変わったかが実感できます。

 IT 業界も 10 年経過によって大きく変化しました。ただ、感覚的には良い方向へ変化したものもあるように思います。良い方向へ変化したものは、スタートアップ企業などの規模の小さい会社の話題が、目につきやすくなったという点です。昔であれば大企業や、それに関連する企業ばかりが取り上げられていたのですが、この 10 年でそこは一変しました。エネルギッシュに活動されている人達を、会社の規模を問わず表に出てこられるようになったのは非常に良いことだと思います。

 私自身の環境で言えば、勤務先を変えたことも大きいのですが、仕事外で活動している内容が変化してきたことが一番大きいです。まあそこは、仕事内容の都合もあり東京にいる時間が増えたから、が大きいですが‥‥‥。それでも 10 年前からは考えられないような形で、色々と活動を行っています。もしかすると、このコラムを読んでいただいている方の中でも、実際にその場でお会いできた方がいるかも知れません。

 そして何より大きな変化があったのは、自分の体です。言ってしまえば老化なのですが去年まで何事もなかったのに今年になって体に表れてしまっているのが、何件か発生してしまっている状態で、ある意味これが一番 10 年という歳月を感じさせてくれています。先にそのような年代に突入してしまった側から言うと、まだ若いからと安心している人達、みんなすぐに同じような目にあいますので安心してください。

 それはさておき、10 年が経過した今、これからの 10 年をどう過ごすかが大切になります。私としては、開発の現場に携わっていたい気持ちは非常に大きいです。それほど大したことができるわけでもない以上、これまで以上に色々なものに触れ続けていくことが求められます。思想は偏らないのがよいと考えていますが、得意技術の分野は偏ってもよいと思っています。特に現在では、満遍なく対応できるようになるのは不可能と言ってよいほど、IT が関連する領域は幅広いです。全体的に深く掘り下げることが難しいのであれば、やはりポイントを絞って進むしかありません。

 ここまでの 10 年、こうなることを誰かが予想できたものではありませんでした。当然な話ですが、未来がどのようになっているかは誰にも予想できるものではありません。今利用している技術がこれからどうなるかわからない、そんな不安は常に私たちに付きまといます。ですがそこは考えても無意味です。私たちにできるのは、自分が利用している技術が廃れたとして、次に取り扱うものをどれにするべきか、そこを判断できるよう多くのものを見て、多くのものに触れることしかありません。それを続けることで、これからの 10 年も技術者として生きていけると思っています。

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