地方エンジニアが感じる地方・中小企業での悩み

釣りタイトル記事は撲滅してもいいんじゃないかな

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 よく Web 記事や Blog エントリの見出しとして、「○○してはならない(またはすべき)□□の理由」というものがあるかと思います。個人的な主観が多分に含まれてはいますが、このような見出しを付ける記事やエントリというのは、もう目を通す必要もないのではないかと感じています。

 私もこのような場で文章に近いものを書いているので、キャッチーなタイトルをつけることで記事を読ませるというのは、ある程度理解しています。肝心の記事が読まれなければ、メディアとして成り立たないというのは、常についてまわる話題です。如何に記事に書かれている内容が良くとも、そこまで読んでくれる読者がいないことにはどうしようもありません。

 しかし先に書いたタイトルの記事については、タイトルが目立つのみで中身が伴わないものが非常に多いように感じます。事実に基づかずに、書き手の主観に基づいたものの割合がかなりの高さになります。個人が運営する Blog はともかくとして、商業メディアにおいてもこの傾向は当てはまるあたり、非常に残念な気持ちになります。

 商業媒体である以上、ある程度は仕方のないところだとは思います。Windows や Mac の扱い方のように、これまでに定着しているイメージをずっと引きずってしまっているのも、ある程度は仕方のないところかもしれません。色々なメディアを見ていただくとわかると思うのですが、基本的には Windows はけなす方向で書かれ、Mac は褒める方向で記事が書かれることが多いです。書かれている内容が事実の場合もありますし、全く事実に反していることもあります。興味のある方は、実際に数えてみると面白いかもしれません。

 このタイプの記事が増えてきた背景には、色々な原因が考えられます。読みに来る読者数が純粋に減少しているだけなのかもしれませんが、目的としては読んでもらう人を増やすことに他なりません。そのためには内容とは異なるタイトルをつけたりする事も非常に多いです。

 メディアがメディアである以上、これは避けられないことなのかもしれません。ですがそれも、タイトルだけにつられて読む読者がいるから利用している面もあります。今のご時世では、触れる情報量も多いですからいちいち中身まで目を通すというのは非常に時間のかかる作業です。そこでタイトルだけを見て、興味を引く場合は記事も読むというスタイルを用いるのは仕方のないところです。

 そのようなスタイルを知ってか、メディア側が用いたのがキャッチーなタイトルをつける手法なのではないでしょうか。それがまた有効なことを知っているから、今でもあのようなタイトルを冠した記事がなかなか根絶されないのではないでしょうか。

 そう考えると、私達読者側が読み続ける限りは見出しだけな記事がなくなることはないでしょう。これら中身のない記事を少しでも減らすには、かようなタイトルの記事を読まないこと、これに尽きるのではないでしょうか。

 私が書いているようなコラム形式の場合は、記事とは異なるとはいえやはり読んでもらわなくては何も始まりません。キャッチーなタイトルで先ずはコラムを開いてくれる人を増やしたい、確かにそう思うところもあります。

 ですが記事ではないというのは、逆に強みでもあります。短期間で読者数を稼ぐ必要はないということです。そのためにも、私自身が中身のある文章をもっと書き上げる力を身に着けることが必要なのだとも感じます。

 過去のコラムでも色々なご指摘を受けていますが、少しずつでも自分の文章の悪いところは直していきたい、その気持ちは今でもあります。そこまでのものを書くことができていない現状で、他人の書いた文章にケチをつけることは、それこそ人のふり見て我がふり直せと言われることでしょう。

 ましてや私は職業として文章を書く人間ではありません。実際に記事を書かれているような方たちとは、その腕前に非常に大きな開きがあります。それを承知の上で、今回は釣りタイトルな記事を読むのはやめようじゃないか、と提案したいのです。

 一応これまでの間で、私としては釣りタイトル的な見出しを付けたことはないと思っています。これからもそのスタンスは続けていきたいですし、タイトル云々よりもまず中身で評価される、そこまでの文章が書けるように努力していきたいものです。


Comment(5)

コメント

えっと

たぶんなんですけど、殆どの人は中身を読んで取捨択一してるから
撲滅しなくてもいい気がしますw

ksiroi

タイトルより書いた人で取捨選択しているかな…
駄目な記事を書いた人の記事は名前を覚えている限り読まないし、読んでも忘れる。
僕個人的な線引きで恐縮だけど、守銭奴の人の記事は読まないし読む価値がないと思っている。

時間が経って、よほどの変革がその人にあって、それが大いに感じられれば。
読み解こうと努力するかなぁ

第一印象は大事!とはよく言われるけど、じゃあ第二印象は駄目でもいいのかと突っ込みいれたくなる。
同じように、タイトルは確かに大事だけど中身が駄目なら縁は遠くなるよねー

Anubis

ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい

clorets

安っぽい内容の文章なら撲滅してくれたらうれしいけどな。

守銭奴の人はたまに共感できる場合もあるけど、コラムの内容自体が
誰も望んでない内容で始まるから安っぽく思えるな。

「こんな私がどんな生活をしているのか」のおじさんも、いい年して
かまってちゃんでみっともなくて読まない。多分、飲み屋いっても
周囲の若い子迷惑しているのに一人勝手に話しているような老害なんだろうね。

「オサレ」な人のは前提なしでどんどん進む独りよがりな文章が気持ち悪くて
読まない。中途半端なナルシストだね。

Ahf

遅くなりましたが、みなさんコメントありがとうございます。

記事の好き嫌いというのはありますが、
なかなかグサリときましたし、非常にコメントしづらいところもありますね(笑)

自分としては、中身がよい、と思われる文章を書けるよう
日々努力していきたいと思います。


なお、Anubisさんはもうそういうスタイルだからいいんじゃないですかね(笑)

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