診断士兼キャリアコンサルタントの元外資ITマネージャー

勉強はアウトプット志向で!

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 こんにちは! 46です。

 すっかり花粉症でへばっていますが、前回のラストを経て、小旅行のプランを考え中です。

 さて、今回は3月のお題「わたしの勉強法」にちなんで、「アウトプットのための勉強」「資格を活用したアウトプット法」などについてのお話になります。

■第?次資格ブーム

 「最近、『資格を取ろう』と学校に通う人が急増している」

と、知人の資格学校の講師の方が言っていました。

 思いついた理由は下記2つ。

 1つはこの金融危機で当然高まる将来の不安への対策から。

 そしてもう1つは、残業が減っている人が、空いた時間を活用しようとしているのかな? と。

 工業地帯を走る電車は、以前よりも夜は混んでいないように感じたし、この前、近所のデパートでばったり、出会った約5年前の会社での同僚いわく、「最近はまったく残業がない。18時になるとエアコンも止まる」という状況だとか。

 ぽっかり時間ができた × 将来の不安 = 勉強

ということでしょうか。

■「なんのための」「いつのための」勉強なのか?

 ボクは周囲に資格コレクターのように思われている節があり、ことあるごとに「おすすめの資格ない?」などと聞かれますが、そんなのは人によって違うわけで。

 そして「なにを勉強するのか?」よりも大事なのは、やっぱり「なんのために」勉強したいのか。

 「リストラを回避する」ためなら、会社内で「使える」と思われるものである必要があるし、リストラされたときの「保険」としてなら、社外の転職市場で評価されるものが必要だ。

 英語の必要性がまったくない会社では、英語力のアップよりも、業務に関連する知識や技術の方が重要かもしれない。

 一方、転職市場での評価アップが目的なら、キャリアになるプロジェクトや、ある程度の実力を証明できるような資格の方が有用だろう。

 目的がなんなのか、そしてその成果が「いつ」必要なのか、必要時期によって、アクションは変わってくる。

 いますぐ必要なのか、2~3年のうちでよいのか。もっと長期のプランなのか。

 例えば、あした英語の面接があるのか? 来週なのか? 1年後なのか?

 その必要時期によって、今日するべき準備は、

  • 即効性のある緊急対策=「例文をとにかく丸暗記」なのか
  • 「面接のための英会話」などと書いてある本を買って帰るのか
  • ビジネス英会話コースに通う学校を検討するのか

など、いろいろ変わってくるはずだ。

 つまり、「いつ」「どんな」アウトプットをしたいのか、アウトプット(目的)が決まることによって必要なインプット(勉強)が決まってくる、ということがいえる。

■アウトプットをしよう

 「ただ勉強するよりも、人に教える方が身につく」

 よく聞く話ですが、みなさんも後輩に教えるときなど、「たしかにそうだ」と実感した経験、あるかと思います。

 知らないことは教えられない。

 つまり、人に教える機会は、自分が本当に理解しているかどうかが問われる場面といえる。

 ボクも以前、「とにかく大量の読書をするべきだ!」と考えて、毎月毎月、大量のインプットをしていた時期があった。

 しかし、あるとき「~ってどんな本?」と人に聞かれたときに、「え~と……」とまったく思い出せず、「いかに自分がきちんと読んでいなかったか、理解していなかったか」という、自分の読書の問題に気付き、ショックを受けた。

 インプットだけをして、読み返すことも考えることもなく、あとは忘却カーブにまかせていたわけだ。「読んだだけで忘れるなら、読んでいないのと同じ」。まさにこの本のとおりだった。

 資格取得に向けた勉強のよい点は、アウトプットが必ず目的となっているところ。

 テキスト(インプット)と、問題集(アウトプット)……そして最後の試験(アウトプット)というのが基本形。

 しかし、それだけで終わらせてはせっかくの勉強がもったいない。

■アウトプットの仕組みづくり

 「資格だけ取っても経験がないと……」

 これもよく言われることだ。

 試験に合格した瞬間に、インプットもアウトプットもやめてしまったら、やはりゆるやかな忘却カーブが待っている。

 だから、資格を取ったあとも、継続してアウトプットを心がけないと、資格しか残らない(資格さえ残れば価値はあるのだ! ともいえるが……)。

 「経験がないと……」といわれても、資格を持っている方が経験のチャンスは与えられやすいのも事実だ。

 例えばボクは中小企業診断士だったり、キャリア・コンサルタントだったりするけれど、どちらも資格を持っているおかげで、企業診断やキャリア相談などの場面を経験させてもらっている。

 そう。資格を持つことで、経験=アウトプットの場を持つことができる。

 もし、経験の場がなければ……自分で作ってしまえばよいのかな、と最近は考えるようになった。

 例えば、診断士試験に合格したばかりの有志で立ち上げた、診断士受験生向けのポッドキャスト「秘伝! 診断士 暗記術」。

 診断士試験用のゴロ合わせを作って毎週配信するだけのシンプルな番組だけれど、いまでは毎週何千人ものリスナーが聴いてくれている。

 そして、アウトプットの場面があることで、試験から離れても、継続的なインプットを行う良い機会となっている。

■アウトプット勉強法

 最後に、ボクなりの資格試験向け勉強法について。

 アウトプットが目的なのだから、アウトプットに合わせた勉強が必要だと思っている。

 例えば、診断士試験に向けた勉強を始めるにあたって、ボクが最初に行ったのは、1日まるまる使って「前年の問題を受けてみる」という作業。

 そして答え合わせをして、自己採点。

 (当然のごとく)合格ラインには届かなかったけれど、スタート地点と合格ラインまでのギャップを測ることができた。

 となれば、あとはギャップを埋めていくだけ。

 あれ? これって前回のライフ・キャリア・レインボーの「理想」と「現実」のギャップと同じじゃない?

 そう!

測定→ギャップの認識→アクション!

なわけです。

 ちなみに、このアウトプット勉強法の利点はもう1つあります。この後のインプットフェイズにおいて、「問題を意識しながらインプットできる」という点です。

 条文を一字一句暗記しなければ解けない問題が出るのか、特徴さえ理解できていれば答えられる問題が出るのか、問題が分かることで、適切なアウトプットレベルのためのインプットを行うことができるわけです。

 診断士試験の勉強法については、またいつか触れたいとおもいます。

 それではここまでお読みいただきありがとうございました!

46

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