もしかして、オラオラですか!?
■まさか、イカサマしていないよな?
すごい勢いで仕事をこなしてる人、ありえないやり方で仕事を進める人にこんなことを時々思う。手段は何であれ、とりあえず仕事を進められる人の立場は偉い。口がさけてもそんなことは言えないが、心の中でいつも思うのがこの言葉だ。
まぁ、思うだけで口には出さないのだが、ホントにイカサマみたいなことをしてるときがある。いや、正確に言えばイカサマじゃない。イカサマは「巧妙にだます手口」といったものだが、だませてさえいない人が多い。せいぜいが「ごまかし」といったところだ。
最近、仕事場でうまくイカサマできる人が減った。だますことさえできず、ごまかすしかできないというのも、見ていて情けない気分になるものだ。
■やっつけてやるぜ、仕事。
仕事ってやっつけるものじゃなくて済ませるものじゃないか? もしくは片付けるもの。どちらにせよ、やっつけるものじゃない。やっつけ仕事とは真剣に行うわけでも、技能を投じるわけでもなく、適当に表向きや形だけ完成させる仕事のやり方及び、そういったやり方で済ませた仕事のことをいうそうだ。
そもそも、投じるべき技能を身に付けてさえいなかったらどうなる? 真剣に取り組むこともできないし、真剣にやったとしても、表面上しか完成しない。仕事への向き合い方を間違えて技能が空洞化した人は、必然的にやっつけ仕事になるのかもしれない。
■もしかしてオラオラですかーッ!?
そんなやっつけ仕事の専門家が、ピンチの果てに出す最後のあがきがこの「オラオラ」です。権力と言う名の、自分であって自分でないような、JOJO風に言えばスタンドみたいなもの。そんな変な後ろだて任せに、“義務”やら“プロ”やらわけの分からん理屈を無数の拳のように打ち出す。
これを食らうとひとたまりもない。本当にリタイアしちゃいそうです。たまに、同僚がリアルに再起不能になったりする。最近、このオラオラを見る機会が増えた。似たような技で、相手の意見ややり方を徹底的に否定する“無駄無駄無駄ァァァ!”とか、なんでもかんでも関係無にGoサインを出す“アリアリアリアリーーー!”というのもあった。こんな上司と組むとしたらアリーヴェデルチ(さよならだ:伊語)と言ってやりたいところだ。
■“オラオラ”の別解釈
最近じゃ見かけなくなったが、地方では自分のことを「オラ」と言う。道理をすっ飛ばして自分の方法をごり押しする人がやる“オラオラ”だが、もしかしたら田舎者の自己主張だから“オラオラ”なのかもしれない。
オラオラで仕事を進めるようでは、技術者としては情けない。これでは、甲子園優勝チームに、バットも持ったことがない茶道部か何かが挑戦するようなものだ……みじめ……すぎる……。
『無理』だと? この仕事は無理なことばかりしてきた仕事だった……無理だとか無駄だとかいった言葉は聞きあきたし、俺たちには関係ねえ。いつも仕事でオラオラが続いて、そんな境地にたどり着いた今日この頃です。