吉政創成 代表取締役、PHP試験、Rails試験ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン主宰

久しぶりの15年物のビンテージコーヒーを飲む。うまいコーヒーを飲みながら来年の計画を立ててはどうだろうか?

»

640x640_rect_20813441久しぶりに15年物のビンテージコーヒーを飲みに行く。

私語厳禁。読書、打ち合わせ、仕事も、子供同席も厳禁。コーヒーを飲むためだけの空間。私が唯一コーヒーを飲むためだけに来るお店。コーヒー素人の私でもその違いが明確にわかるお店。日本屈指の珈琲店で15年物のビンテージコーヒーを一年ぶりに頂く。

この店の珈琲はうるさいだけあって別格。作り手が違うとこうまで違うのかと思う。作り手によってかなり違うのはソフトウェアも同じ。職人の世界は腕の世界。またこの珈琲を飲みたくなって、また来てしまった。心安らぐ空間で静かに流れる時間。そんななかで来年の計画を立てるのは贅沢な時間。仕事を楽しむというのはまさにこういうことなのかもしれない。たまには締切に追われずに熟考するのもオツなのである。何にも束縛されずに将来を考える時間があるのはとても大事。年末になるこの時期に、来年の計画を立ててみるのもよいのではないだろうか。エンジニアライフのコラムとしてお伝えしたいのはこの一行だけである。あとは、その熟考を贅沢で素晴らしい時間にするための演出としてのビンテージコーヒーの飲み方の解説である。

さて、お店に入ると、ふわっと香る独特の匂い。
「そうだよ、この店だよ。」と改めて思う。

2つしかないテーブルの1つに静かに座り、前回と同じセットを注文。
まさにこの店のこの珈琲を飲むためにこの場所に来たという感じ。

ウェイターの方が水を運んでくるが、この水に口をつけてはいけない。ビンテージコーヒーを飲む前に水を口に含むと味が壊れてしまうので、ぐっと我慢。

この15年物のビンテージコーヒーは作るのに15分くらい時間がかかる。静かにコーヒー店の香りとコーヒーを作る(あえて沸かすとは書きません)音を楽しみ乍ら、静かに出来上がるのを待つ。この時間が止まったような時間にいろいろ考えてみる。この15分はいろいろ考えられる15分だったりもする。頭がガンガン働くが、嫌な感じはしない。とにかく贅沢な時間なのだ。考えるのは来年の細かい計画ではない。理想的な自分は人間としてどう生きていくべきなのか。今年の自分は誇れる自分だったのか。そんなことを考える。贅沢な時間だったわりには、熟考の結果は散々である。まだまだ足りないことばかり。

ほどなく、上品な香りと共に一杯目のコーヒーが届く。

そうだよ。この香りだよ。

一口目はブラックで。

すこし痺れるようなガツンとした味が口の中に広がる。
やはり、うまい。

二口目はザラメで。

化学変化を起こしたビンテージコーヒーは別の味に。味は深みを増した感じ。

三口目はミルクで。

マイルドになる。個人的にはブラックが好きだが、この三口目のミルクは次への序章だと思い、飲むようにしている。

一杯目終了。ほどなく漱ぎの薄いコーヒーが出てくる。口を漱ぎ待つ。

一杯目とは違う珠玉の一口コーヒー。まさに締めの珈琲だ。一杯目とのバランスが気に入って、またこの店に足を運んだ感じ。

コーヒーのうまさが濃縮された一口。チョコレートのような濃厚な味わいでいて、のどにスッとしみ渡る感じ。うまい。うますぎる。

あっという間の30分。贅沢な時間を堪能。
また来年来よう。この一杯のために、また一年働くのも悪くない。そう思える味である。

読者の皆様も自分にとっての名珈琲店を見つけてはいかがかな?

ビンテージコーヒーの飲み方を以前ブログに書いたので、行かれる方はどうぞ。

http://blogs.itmedia.co.jp/yoshimasa/2013/08/15-5aad.html

※マスターとの約束で店名公開は控えている。質問されても答えません。

Comment(0)