吉政創成 代表取締役、PHP試験、Rails試験ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン主宰

PHP技術者認定試験で実現したいこと ~教育コストの削減と利益の増加~

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 みなさま、こんにちは。吉政創成の吉政でございます。

 先日、報道発表をいたしましたPHP技術者認定機構発起人会の代表を務めています。おかげさまで今回はオライリー・ジャパンさまの協賛をいただき、大変順調に進んでおります。ご協力いただいている方々に大変感謝しております。ありがとうございます。

 さて、今回はPHP技術者認定試験の運営を通じて、実現したいことをご紹介します。

 PHP技術者認定試験の最大の目的はPHPの普及に貢献すること、合格者のビジネスチャンスを増やすことになります。今回ご紹介するのはサブの目的になる部分です。それは、

 受講費用の低価格化と、教育事業者の利益増加の両立です。

 みなさま、教育の費用を自腹を切ると考えると、結構勇気がいる金額だなぁと思いませんか? 個人で数十万の投資をするのは大変ですよね。でも、さまざまな資格の対策受講コースは、それくらいかかることが多いです。でも、運営元の教育事業者はウハウハで、利益を出しているかといえば、収支的に結構厳しいのが現実です。生徒を呼ぶためにはよい立地を構えなければならず、教育品質を上げるためには高級な講師を雇わなければいけません。一方、講師の給与が業界全体で下がると優秀な人材が業界に入ってこなくなります。つまり、業界のためにもコストを削ってはいけないのです。

 では、どこでコストを圧縮すればよいのでしょうか?

 答えは、試験の運営そのもののコスト圧縮です。試験運営事業者の収入源は受験料金と教材料金とスクールの認定料金が大半です。この中で目をつけたのが教材とスクール認定料金になります。

 まず、教材です。すべてではないのですが(みなさまが使用している)市販されていない独自認定教材は、実は価格が結構高いのです。相場で2万~5万円くらいが多いと思います。教育コース自体の価格を考えると結構な比率になると思います。補足しますと、独自認定教材は品質も高くよいものが多いとわたしも思っています。しかし、教材に適切な市販本があり、それを認定教材として採用すれば、1コース当たりのコストは大幅に削減できます。市販の技術本が3000円程度と想定すれば、教材コストは80%ちかく圧縮できます。

 続いてスクールの認定料金ですが、数十万~高いと100万円以上の費用が年額で発生することが多いです。これも教育事業者のコストをひっ迫する要因です。このコストをサービスレベルを落とさずに圧縮できたら、教育事業者の利益は増加するはずであると考えました。

 2つのコスト圧縮を今回のPHP技術者認定機構で実現しようとしています。簡単に書きましたが、試験運用側はかなりのローコストオペレーションを行う必要があります。試験運営センターの運営費用をねん出するための3大収益源のうち2つを放棄もしくは大幅に削減するのです。これは結構大変なチャレンジになります。ただ、わたしも無謀なことをするつもりもなく、今回成功するめどが立ったので、発起に至った次第です。

 チャレンジがうまくいきましたら、ローコストオペレーションを実現するノウハウを公開するつもりです。そして、今後の教育のビジネスモデルに参考いただけるようなモデルを作るつもりで頑張ってまいります。引き続き、ご指導ご鞭撻(べんたつ)のほど、よろしくお願いいたします。

 PHP技術者認定試験の情報は公式Twitterアカウントでもご案内しています。宜しければ、是非フォローしてください。

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