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エンドユーザーを知るきっかけとしての「お隣のコミュニティ」

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前回、"「顧客が本当に必要だったもの」は顧客にしかわからない"ということで、「エンジニアにウケる話は、エンジニアにしかわからない」という例を挙げてみました。

その一方で対象顧客を知るために、その方々がいそうなイベントなどに足を運ぶのが、初手としてよいかもしれないと書きました。

ですが、イベントによっては全く別次元の場所もあれば「お隣のコミュニティ」な場合もあります。

ということで、最近首を突っ込んでしまったイベントの告知が目的の半分を占める話題です。


■カタカナ語が通じない世界はつらい

非IT業界な方々からすると、技術周りのキーワードは暗号でしかない。というのは、ある意味そうでしかないです。
エンジニアが、全く関わったことのない他業種の専門用語を聞いてもわからない。という話です。

ですが、一般化しつつあるようなキーワードでも、全く関わっていない方々からすると、やはり暗号でしかないようです。
「アイデアソン」「ハッカソン」「ワークショップ」「クラウドファンディング」etc...

どの言葉も、わからないひとはわからない。
正直な話、その界隈ではカタカナ語を禁止して会話したほうがいいのではないかと、最近とみに思います。

こんな状況で、下手に意識高くカタカナ語を連発しつつ案件を進めると、周囲の理解が得られないまま進行して詰むことになります。

■カタカナ語が通じる世界は、まだ救いがある

こうしたカタカナ語が普通に通用する世界であるならば、まだ救いはあります。

エンジニアでなくても、WebデザイナーやITが絡むイベントや事業を企画される方ならば当たり前のカタカナ語。
そうしたイベントや事業に興味を持たれ参加される方ならば「ワークショップ」くらいは普通に通じます。
「ユーザーストーリー」などのプロダクトオーナー向けキーワードも、概念をきちんと伝えれば理解していただけることでしょう。
なにせ、業務側にいる方々は、普段の業務でこうしたことは考えているはずなので。

■「お隣のコミュニティ」でゆるく相談するくらいはいいのではないか

さて、こうした話で出てくる業務側に近いひとと関わる際に気をつけろと言われる話のひとつに「技術の無償提供はNG」という話です。
相応の時間と金額をかけて磨いてきた技術です。無償で見返りなしに提供するのはNGということは至極当然ですし、私も同意見です。

ですが、「こうするといいのではないか」という相談くらいは乗ることもできるのではないでしょうか。
私たちも、「このサービスどうだろう」という相談をしたい機会がありますので。

そして、こういう相談をゆるくできそうな場としてカタカナ語が通じる「お隣のコミュニティ」がよいのではないかと思います。

3.11以降、一部のエンジニアがこうした領域で活動をはじめました。
Qiitaのプロダクトマネージャーである及川卓也さんなどが有名ですね。

同じような想いから立ち上がった団体の一つにCode for Japanがあります。
「シビックテック」をキーワードに、自分たちが住む地域の課題をテクノロジーを用いて解決する活動をしているところですね。

普段の業務ではなかなか関わらない団体でもあります。また、こういう場こそ「無償」というキーワードを気にしてしまう場所でもあります。
ですが、お互いに「これどうだろう」と懇親会の場で話をするくらいであれば、エンドユーザーを知るための機会としても有益なのかもしれません。

明日、2016年11月19日〜20日にかけて、このCode for Japanのイベントが神奈川県横浜市金沢区総合庁舎で行われます。
エンドユーザーさんの感覚を知る機会としていいかもなぁと思って頂けましたら、ふらっと遊びにきてくださいませ。

個人的には、先ほど行われた前夜祭、Tokyo MotionControl Networkさんとのコラボイベントが楽しかったです。テクノロジーとエンジニアリングおいしいです。

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