「顧客が本当に必要だったもの」は顧客にしかわからない
だいぶご無沙汰となりました。たのっちです。
少し思うところがあり、久々に筆を執りました。(筆ではなくキーボードですが)
■エンジニアにウケる話は、エンジニアにしかわからない
数ヶ月前に、某カンファレンスの実行委員会に顔を出したとき、こんな会話がありました。
「開催地の行政から後援を得たいねぇ」
「いいね!それでこちらは何か用意しなきゃいけない?」
「講演枠とかあると良さげな感じみたいですよ」
「それはいいのだけど、エンジニアにウケる話でないと、聴講者少ないよねぇ」
「あー、わかる。エンジニアにウケる話で、行政も関わる話って何があるかなぁ」
(以降、雑談的にディスカッション)
■エンドユーザーが欲しいものは、エンドユーザーに近いところにいる人のほうがわかる
以前お仕事をしていた現場で、こんなやり取りがありました。
「先日お話した件、今回はプロトタイプを作ってきました」
「おお、ありがとうございます。どういうものでしょうか。」
「はい、今回は...」
「なるほど、いいですね。ところで、こういう製品があるのだけど組み合わせられる?」
「おっ、それはこちらも気にしていたやつです。面白そうですね。そちらの方向で検討してみますね。」
■「顧客が本当に必要だったもの」を知るために
新規事業や新規プロジェクトが失敗した話としてよく聞くもののなかに「顧客が求めていないものを作ってしまった」があります。
ブランコの絵でおなじみのやつですね。
では「顧客が本当に必要だったもの」は、どうやって探せばよいのでしょう。
サービスデザイン、カスタマージャーニーマップ、ユーザーインタビューetc...
いろいろと方法論が挙がってきますね。
どの方法論も、先人たちの知識が凝縮されたものです。適切なタイミングで適切に使えば、絶大な効果を発揮することでしょう。
その一方で、最近感じることとして「対象顧客を代表するようなひとが、チームのなかにいるのが一番早いのではないか」というのがあります。
「エンジニアにウケる話は、エンジニアにしかわからない」という話です。
では「理想はそうなのだけど...」という方は、どうすればいいのでしょうか。
対象顧客がいるイベントなどに足を運ぶのが、初手としていいのかもしれません。