慌てるエンジニアは貰いが多い
■原典:慌てる乞食は貰いが少ない
■意味:原典とだいたい同じ。慌てるとかえって悪い結果を招く。
■解説:
コラムニストちゃとらんさんの「SEの格言・迷言・ことわざ集」を読んでいて、自分も思い付いたので書いてみました。
今回は「慌てるエンジニアはバグレポートの貰いが多くて苦しむ」ということを頭の片隅に置いてもらえればいいなと思います。
さて、プログラマやSEといった仕事をしていると、慌てるケースって結構ありますよね。例えば、
- 納期直前
- 緊急のバグ対応
- 定時後予定のあるときに入ってきたリリース対応
などといったイベントごとのときは、多かれ少なかれ慌ててしまうものではないかと思います。
僕は夕方に突然「このバグレポートの対応、明日リリースしなきゃいけないんだ!」なんて言われたときには慌てましたね。
では、こういった慌てるイベントが発生したときに、人はどういう振る舞いをするのでしょうか。
緊急バグ対応でミスをしてしまったときの僕の振る舞いを振り返ってみると、
- バグレポートの中身をざっと読んでコードを書き始める。
- 手元で動かしてみて、バグレポートの内容が解決されているか確認する。
- リポジトリにコミットする。
- テスターから「◯◯の操作をしたらシステム落ちました!」
- 慌ててコードを読み直したらNull Pointer Exceptionを回避してないコードだった。
といった振る舞いをしていました。こうした振る舞いが、周りに迷惑をかけてしまうのですよね(自戒。自戒。自戒)。
僕に限らず、こういうことってあると思うのです。
慌てているときは視野が狭くなって、普段やらないようなミスをしてしまうのではないかなと。
「落ち着け!」と言われたとしても「こんな状況で落ち着いていられませんよ!」なんて言ってますます慌てることもあるのではないでしょうか。
こんなとき、どうすればいいのでしょう。
「銀の弾丸などない」と言われるくらいですから、「こうすれば絶対に大丈夫」なんて方法はないでしょう。
きっと、プッチ神父が素数を数えるように、自分なりに慌てずに済む方法を見つけるしかないのでしょう。
例えば、状況を紙に書いて整理するというのはどうでしょうか。
僕にとっては、頭のなかにあることを整理するために紙に書き出すことが一番性にあっているので、やらなければいけないことを紙に書き出すようにしました。
- バグレポートを片付けるときは、何が解決すればいいのか・そのために何をやればいいのかを紙に書き出してコードを書いていく。
- 数日かかるようなタスクを処理するときは、具体的に何をやっていけばタスクを終えられるのか。大きなタスクを数時間で終えられるサイズに分けて、その手順を書いてひとつづつ潰していく。
- 複数のコミットをマージするようなときは、マージしなければならないコミットを紙に書き出してひとつづつマージしていく。
こういった形で紙に書き出して対応したときは大抵ミスをせずに済んでいたように思います。
一方で、ミスをするときは大抵この「紙に書き出す」というプロセスを忘れていたときでした。
自分が「あ、慌ててるな」と感じた時には「慌てるエンジニアはバグレポートの貰いが多いんだ!」と心で叫び、自分なりの慌てずに済むプロセスを回してみてはいかがでしょうか。
コメント
abekkan
「慌てるコラムニストは貰いが少ない!」 (軽井主任)
「慌てなくてもコラムニストは貰いが少ないよ」(今市課長)