チャンスは気がついたらつかんでいるもの —— @IT駆動人生
ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。 - THE HOLSTEE MANIFESTO -
そのチャンスをつかみにいったからこそ、今の自分がある。そのチャンスはどこに転がっていたか。@ITに転がっていた。
本日7月2日、アイティメディアさんがオフィスを移転しました。オフィス移転、誠におめでとうございます。今回はアイティメディアさんのオフィス移転を祝して、お祝いというより応援になるのかもしれないのですが、そんなコラムを書かせてもらいます。
きっかけは@IT
僕がいま、あちこちのコミュニティに顔を出して、こうやってコラムを書いている。そのきっかけとなったのが、@ITのNUnit入門 Test Firstのススメ [NUnit 2.0対応版]という記事でした。
この記事に出会ったのは、エンジニア1年目の頃。前職で「単体テストやりなさい」と言われ、どうやればいいのか調べていたらこの記事に出会いました。
この記事がきっかけとなり、僕はTDDやアジャイルについて勉強を始めることとなりました。
オブラブの記事や、@ITのNAgile記事を何度も読んでいました。そのなかでアジャイルの考え方に心酔していきます。
もし、この記事を読んでいなければ、僕はコミュニティに参加することもなかったでしょう。いまこうしてコラムを書いていることもなかったと思います。
転職も@IT
前職の事業方針に嫌気が差した僕は、2年目にして転職をすることとなります。このとき、最初に登録した転職エージェントは@ITの転職サービスで見つけたものでした。職務経歴書も、@IT自分戦略研究所(自分研)の記事を参考にしていました。
自分研の記事で学んだこと。それは、どうやって自分の経験をアピールするかでした。開発経験も実績もない。そんな自分がどうすれば自分のやってきたことを伝えられるか。
そうした状況で学んだ経験の書き方は、おそらくこのコラムに生かされているのだと思います。
結局、転職自体は人のコネで移ることとなりました。ですが、自分研で得た知識があったからこそ、転職を果たせたのだと思っています。
コミュニティでの立ち位置を見つけたのも@IT
現職に移った同時期に、僕は初めてコミュニティへの参加をしました。コミュニティに参加した当初は、そこで出会った人々の知識・熱意・行動力にただただ圧倒されてばかりいたように思います。
いま振り返ってみると、その当時、僕はまだ何も分かっていませんでした。エンジニアとしての振る舞いであったり、目的・ビジョンの重要性であったり。しかし、そんな僕でもコミュニティの人々と接し、また幾度かのプレゼンの機会を通して、そういったことを学んでいきました。
その最中に出会ったのが、エンジニアライフのコラムニストの方々でした。昨年のITコミュニティ夏祭りに、僕はDevLOVEというコミュニティからライトニングトーカーとして参加しました。ここでエンジニアライフのコラムニストの方々や自分研の編集者さんと出会います。その後も、粕谷さんをはじめとするコラムニストの方々とはTwitterでのやり取りを通して交流をしていきました。
今年の始め頃、僕が粕谷さん・組長さんとTwitterで話していた際に「コラム書いてみたいんですよね」と言ったところ「書いてみましょう!」と言ってくれました。その後押しがあったからこそ、僕はこうしてコラムを書くことができています。
僕は、このコラムを書いていくなかで、ようやくコミュニティのなかでの自分の立ち位置を築くことができました。
経験や技術力ではコミュニティで活躍している先輩方には到底かなわない。新しい技術を話を耳にしたり、自分で独学をしていくなかで、改めて自分の力不足を痛感する。だけども、そのなかで思索を深めていき気付いたことが多くある。ならばそれを伝えよう。
そうしてコラムを書き始めたことで、ただ「周りに追いつき追い越せ」とするのではなく、コラムニストとして自分の立ち位置を確保した上での学びができるようになりました。
チャンスをつかむために必要なもの
思えば、僕がいまこうしてコラムを書いているのも、多くのチャンスをつかみ取ってきたからなのでしょう。
上司の無茶ぶりに応えようとした。
エンジニアとして誇りをもって仕事をするために転職をした。
コミュニティの人として、価値を提供しようとした。
そのための行動のなかにチャンスがあり、知らず知らずのうちにそのチャンスをつかみ取っていたのだと思います。
その行動を起こせたのはなぜか。僕は「勇気」「熱意」「真剣さ」だと思っています。
前職で上司の無茶ぶりに応えられたのは、「何とか形にしてみせる」という「真剣さ」があったから。
転職ができたのは、座して死を待つより、未来をつかみにいこうとした「勇気」があったから。
ITコミュニティ夏祭りでLTができたのは、自分が得た感動を伝えたいという「熱意」があったから。
そうやって、いろいろなものに挑戦したからいまの自分がいる。そしてそれを支えてくれる人がいたからこそ、いまの自分がいるのだと思います。
すべてのエンジニアにエールを贈る
僕の「いま」があるのは@ITのおかげでした。これからも、@ITのお世話になるのでしょう。僕に限らず、多くのエンジニアが@ITに支えられているのではないかと思います。だから僕は、@ITにこれからも世のエンジニアの人生を駆動させる存在であって欲しいと願っています。
そして僕も、コラムニストとしてすべて心あるエンジニアに向けて、エールを贈るコラムを書いていければと思います。
@IT編集部の皆様、読者のみなさま、コミュニティでお世話になっている皆様、これからもどうぞよろしくお願いします。