異動の春、新しいお仕事
2008年4月25日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。エンジニアライフ担当がこの編集部に異動してきたときのコラムですね。1年がたちましたが、編集者として成長できたのでしょうか……。
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4月(編注:2008年4月)から@IT自分戦略研究所の編集スタッフに新しく加わりました、岑(みね)と申します。よろしくお願いいたします。
新しく加わった、といっても他社から転職してきたわけではありません。じゃあ別の編集部から移ってきた? それも違います。実は3月末まで、このアイティメディアで広告営業として働いていたのです。
あれはまだ冬の寒さが残るころのこと。上司に「ちょっといい?」と呼び出されたわたしは「どの件で怒られるんだろう……、まさかクビか?」と恐怖におののきながら彼の元へ。しかしそこで待ち受けていたのは「きみ、4月から編集ね」とのお言葉でした。
営業から編集への異動というのは珍しい――のかどうかはよく分かりません。しかし、「編集者をやりたいです」といってこの会社の門を叩いた身としては、うれしいサプライズでした。
とはいえ2年間も営業をやっていたせいで、まったく異なる仕事に戸惑いを覚えています。メディア企業では、編集は読者・ユーザーを、営業は広告主を相手にするため、見る方向からして異なります。業務も当然、まったく違う内容。周りには迷惑を掛けっぱなしで、早く仕事を覚えねばと、日々おろおろしています。
4月は人が動く季節。わたしのように新しい部署に異動となって、あるいは新しい会社に入社されて、まだ慣れずに苦労されている方は多いのではないでしょうか。でもわたしはこう思うのです。新しい仕事ができるということは、とても幸せなことではないだろうかと。社会人3年目にして2つ目の技能を身に付ける機会に恵まれたことを、わたしはとても幸せに思っています。この思いを胸に刻みつつ、新しいお仕事に励んでいこう、そう誓った春でした。
……いや、別に営業成績が悪いから営業から外されたわけではありません。断じてありません。そんなこと、ありません……よね?
(@IT自分戦略研究所 編集部 岑康貴)