@IT自分戦略研究所 メールマガジン「@IT自分戦略研究所 Weekly」に載ったアイティメディア社員のコラムを紹介します。

相談の効能

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 2005年8月24日の「@IT自分戦略研究所 Weekly」に掲載したコラムを紹介します。前職キャリアカウンセラーで元@ITジョブエージェント担当の鈴木さん。現在はITmedia オルタナティブ・ブログの担当。エンジニアライフの立ち上げ時には、たくさん相談しました。ありがとう番長。

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 子どものころ、ワタシには「人に相談する」という習慣がありませんでした。

 何せ高校受験の面接のときに「あなたは悩みごとを誰に相談しますか?」との質問に「ワタシは誰にも相談しません」といい切ったことから議論になり、1時間強にも及ぶ面接(というよりいい争い)の末、結局不合格になったこともあるぐらいです。

 当時のワタシとしては、自分の責任は自分で取りたいという理由で“相談はしない”と答えたつもりだったのですが、面接官には“尊大で生意気なガキ”と受け止められてしまったようです。

 そんなワタシですが、前職での採用やカウンセリングという職務から、自分が相談を受ける機会は多々ありました。さらにプライベートの場面でも、気が付くと悩み相談を受けていることが多くなってきました。

 ワタシに相談をする理由は、人それぞれです。答えはすでに自分の中で決まっているのだけれども、それを後押ししてくれるロジックが欲しいから。自分以外の人の意見を聞きたいから。何となく誰かに聞いてもらいたかったから……。

 そして一番多いのが“話すことによって、自分の考えの整理がつくから”。多くの人が、ワタシに答えを求めるのではなく、話しているうちに自分で答えを見つけていくのです。相談を受けるといってもワタシはほとんど相づちを打つだけ、相づち打って感謝されて、申し訳ないような気分です。

 そんなこんなで、相談に対して身構えることがなくなったからか、最近はワタシも人に相談ができるようになりました。聞き上手の友人に相談に乗ってもらうと、意外な自分の本音に気が付いたり、相談するほどのことではなかったことに気が付いたり、効能はバツグンです。相談、結構いいものですね。

(ITmedia オルタナティブ・ブログ担当 鈴木麻紀)

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