出産・育児に関する制度は本当に使えるのか
■使える制度は数あれど……
前回のコラム(「出産だって課題管理表で管理する」)で、自分が利用した制度についてざっと書き出してみました。
改めて見ると、出産・育児に関してかなりの制度があるなあなどと関心してしまいます。
あの一覧を見た人は、これだけの制度があるし、手続きさえすればたくさんのお金がもらえて、優遇もあっていいなあと思うのでしょうか。
男性なら、自分にはほとんど関係のないこととして興味がないかもしれませんね。男性でも使える制度はあるのですが、やはり使いにくい風潮がありますよね。
じゃあ、この制度は女性にとって使いやすい制度かということを考えると、制度はたくさんあっても、どれも“手続きをすれば”受けられる優遇なのです。手続きをしなければ、または知らなければ使うことなく過ぎていくのです。
書類もたくさんあって、期限も決められていて、提出先もそれぞれに違っています。これを管理することは楽なことではありません。
■私の場合はどうだったか
わたしは会社で初めての産休取得者となりました。わたしはもちろん手続きに関して知識もありませんでしたし、総務担当の方も初めてのことで制度については何も知りませんでした。今まで知る必要がなかったのですから……。
会社によってはもう何人も前例者がいて、手続き書類セットを渡されて会社に出すだけという場合もあるようですね(うらやまし~)。
総務の方は何があるか調べます、と言ってくださったのですが、なにせ初めてのことなので会社任せにはしておけません。自分でもネットで調べて総務の方と打ち合わせに臨みました。
しかし、総務の方は健康保険からの制度についてしか調べておらず、育児休業給付金についてはこちらから言わなければ危うく忘れられるところでした(危ない……)。
結局、必要がなければ総務の方も知らないし、調べなければ知らずに終わっているという制度なのです。
ちなみに、手続きは会社に委任することもできるし、自分で手続きすることもできます。自分で手続きするとなるとこれまたもっと大変なことになるのでしょうから、今回は会社に委任することにしました。
でも、頼りない総務を信用することができずに、結局はことあるごとに「もうすぐ期限なので手続きしてください」コールを何度もしてしまいましたが。総務の方にとっては迷惑な話です。
■まとめ
制度をたくさん作ってくれることはありがたいことです。昔はなかったでしょうから、働きやすくなったことは事実だと思います。でも、もっと使いやすい制度にしてもらえないと、書類提出の管理に追われて落ち着いて子育てできません。
■そしてこの後……
産休をとる手続きをして、いよいよ産休に入ることになるのですが、その直前になんと! 旦那が転職してしまいました……。
もう子供が産まれるってこの時期に転職するんかい! と思いつつ、この流れは止められず、年金やら健康保険の手続きまでさせられて不安な日々を送ることになるのです。良いのか悪いのか……。