第26回(番外編): ガジェットを分解してセンサーを手に入れよう(その1: タッチセンサー)
皆さん、こんにちは。「100円ショップのガジェット」を中心に電子機器を色々と分解をしているThousanDIYです。
このコラムでは、これまで分解したガジェットの中で興味深かったものをダイジェストで紹介していきます。
今回から数回はガジェットを分解して入手できるセンサーについて紹介していきます。第1回は「タッチセンサー」です。
以外と使いやすいガジェットのタッチセンサー
100円ショップ等で販売されているガジェットには、表面にタッチすることで操作できるものがあります。特に最近はタッチ操作でON/OFFや明るさを変えられるLEDライトをよく見かけます。
これらの「タッチ操作ができるLEDライト」からは、「タッチセンサー基板」が入手できます。
「短押し」でLEDのON/OFFができるものは、ボタンスイッチと交換してタッチ操作化することができます。
内部で使われている制御ICには誤操作を防ぐための「チャタリング防止」、タッチされた長さを判定する「タイマー」といった基本的な機能がありますので、基板の状態でもうまく使えば複雑なプログラムを作成せずに使えます。
入手できるタッチセンサー
「タッチセンサー基板」には「電極がリード線でついているタイプ」と、「電極がプリント基板にあるタイプ」があります。比較的入手しやすいガジェットをあわせて紹介します。
電極がリード線でついているタイプ
電極がリード線でついているタッチセンサーの例
このタッチセンサーは「調光タッチスイッチライト」を分解して入手したものです。100円(税別)で購入でき、基板サイズも小さく使いやすいものになっています。
入手できるガジェット
ダイソー・セリア「調光タッチスイッチライト」
電極がプリント基板にあるタイプ
電極がプリント基板にあるタッチセンサーの例
このタッチセンサーは「LEDミラー」を分解して入手したものです。基板の電極とミラーの裏面の間にバネを入れてタッチを検出しています。こちらもコンパクトにまとまっています。
入手できるガジェット
ダイソー「LEDミラー コンパクトタイプ」
まとめ
秋葉原や日本橋といった電気街に中々行けない地方在住者にとっては、比較的近くにある100円ショップ(最近は100円均一ではなくなりつありますが)で入手できるセンサーを工夫して使うことで、プロトタイピングや趣味の電子工作の幅が広がります。
まだまだ面白いセンサーがありますので、次回以降も紹介していきます。
お知らせ
筆者が関係したガジェット分解の単行本が2冊発売されました。よろしければリンク先から内容を確認してください。
「感電上等! ガジェット分解のススメ HYPER」(共著)
「100円ショップガジェット解体新書」
次回更新は2週間後の2/14(火)の予定です。次回も「身近なガジェットから手に入れられるセンサー」の予定です。
コメント
おるどまん
タクトスイッチに塵芥が入って定期的に交換する必要があったんですが、100円で出来るのならこれに置き換えるって手が使えるかも。回路を組まなくてもいいので便利そうです。
レバーの上げ下げをカウントするのに100均の歩数計をガムテープで張り付けたことはあるんですが、気が付かないもんですね。