エンジニアは「変人」と呼ばれてなんぼだと思う。

ITエンジニアをなめんじゃねぇ

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■ITエンジニアはもっと評価されていい
 ITエンジニアという仕事の価値について、もっと我々自身が誇りを持っていいと思ってるんです。とこう書くと、なんかうぬぼれ屋みたいな感じになってしまいますが、しかし現状を見ていると、ITエンジニアに対する社会的評価って実際に果たしている役割に比べて低すぎないか?と思います。

 まあ、我々IT系の技術者というのは口下手でコミュニケーションが苦手、成果をアピールすることにも興味が薄い、というところがあるのは否めませんから、逆に口だけは達者でよく回り、大した中身もない仕事をさも壮大な内容であるかのように風呂敷を伸ばしきって広げまくるヤツらに押し負けて軽視されてしまっている、という側面はあるかもしれません。おっと、誰とは言ってませんよ。あくまで一般論です。

■ITエンジニアは"最後の知的職業"である
 そもそも、ITエンジニアのやっている仕事の価値について、やっている我々本人が認識不足なのかもしれません。書籍「ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国」(日経BP社)に、三菱東京UFJ銀行の頭取・会長を歴任した畔柳信雄氏の素晴らしい言葉が載っておりまして、ぜひ紹介したいと思います。

「すべての裏に(ITの)ソフトあり、という状態になっている。(中略)それではそのソフトをどう作っているのかというと必ず人間にぶつかる。それがSEである。あらゆるものがIT化していくこの世で最後の最後に人間がやらざるを得ない、人間らしい仕事になる。だからSEは天職だと申し上げているし、人間力の回復という点においてもSEが重要だと思う。」

 畔柳氏の言葉の「SE」は「ITエンジニア」に置き換えてもそのまま通用するでしょう。いわば、ITエンジニアは"最後の知的職業"であると言えるんじゃないでしょうか。

 よく、ロボットが人間に置き換わっていき人間に取って代わってしまい、人間の仕事はなくなってしまうのではないか、などという議論を聞きますが、そのロボットがどう動くかの仕組みを作り上げる人間は必ず必要になります。つまり最後に残るのは、その仕組みをつくり上げる職業であって、その中の一つは間違いなくITエンジニアでしょう。

 まあ、厳密なことを言えばITエンジニアの中にも、将来機械化されてしまうような仕事がないとは言えませんが、しかし本質的に仕組み(システム)をデザインし、つくり上げるという部分の仕事が必要とされることに違いはありません。

■もう少し自信過剰になろう
 ITエンジニアはこれからの時代ますます重要性を増していくはずです。我々は自分の職業にもっと誇りを持っていいし、それをもっとアピールしていっていいと思います。少々自信過剰じゃないか、と感じるかもしれませんが、元来が"慎ましい"ITエンジニアにとっては、少々自信過剰なくらいが丁度いいんじゃないですかね。

 要するに一言でまとめると、

「ITエンジニアをなめんじゃねぇ」

ってことです(笑)

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