町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その83 リストラ開始!!

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遂に、我が職場で首切りが始まった。絶対にリストラはないと思い込んでいた。そして発表されても自分だけは。。って感じで誰も気にしていなかった。まあ、そのとおり、対象となったのは50歳以上の社員であった。私たちの職場にも何人かいる、選挙活動のときに組合員に突っかかった矢島さんもその対象だ。「もしかして暴れるんじゃねえの?」なんて声もチラホラと聞かれた。そして、50歳超えている小田さんが呼び出された。小田さんは最初からこの職場に居たわけではなく、移動組である。その小田さんが仕事中、人事に呼び出された。

「小田さんが呼ばれてるぞ!」職場全体にあっという間に広まった。そして小田さんが帰ってきた。「辞めてやるよ!」最初に小田さんから出た一言だった。話を聞いてみると「もう君は必要ない」って言われたそうだ。これは酷い。。。ほかに言い方があるだろ。初めて首を宣告された人の生々しい話を聞いた瞬間だった。テレビなどのニュースでしか聞いたことがなかったしね。しかし、この小田さんは社員のランクがG5、社員の中では最高ランクなのだ。班長と同じランクなんです。なので給料もかなり高い。どれくらい高いかと言うと、小田さん一人の給料で派遣社員3人雇えるほどの給料なんです。まあ、高給取りの人から切られていくのかなってこのとき思いました。

そして次に呼び出されたのが矢島さん。組合の高島さんとひと悶着起こした関西人だ。矢島さんも50代だからね、そして帰ってきて一言「もう未練ないわい!」と。。しかしこの矢島さん、辞めるにしても問題があった。矢島さんは転勤者なので住居は会社から無料で提供されていたのだ。しかもかなりの大きな一軒家です。大手企業はこのような好待遇なんです。会社を辞めるのでこの一軒家を出ていかなければいけない、そして次の住居を探さなければいけない。もちろんアパートだ。なので保証人を探さなければいけないのだ。50代独身、御両親は亡くなっている。ちなみに今までは会社の課長が保証人だったらしいのだが、今の職場の課長は逃げ回っていてる。保証人探しにかなり苦戦しているようだった。そして一軒家を掃除しなければならない。前に聞いた話では風呂場をゴミ箱代わりにしているって話していたからね。風呂は仕事終了後に会社で入るから自宅の風呂は不要でゴミ箱代わりに使っていたのだ(笑)。

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