町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その12 廃人から作業者へ!

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残業のときも必ずその日の朝には大丈夫かどうかの確認を責任者がしてくるのだ。もちろん断っても何も問題はない。更に残業すると、夕飯が無料で食べられるのだ。残業を承諾すると、リーダーから食券が配られ定時で終わって、残業までの間に15分ほど休憩があるのだが、その間に食堂へ行って無料で夕飯を食べる。自分はまだ見習い社員であったし、残業や休日出勤は喜んでOKしたのだ。前の会社に比べたら余裕である。

そして休日出勤のときも昼ご飯が無料で食べれるからね。廃人から作業者へ変わった瞬間であった。肝心の仕事のほうは、意外にも順調であった。これは教えてくれていた石上先輩が優秀だったからだ。私が担当している生産機は10台前後あって、2人/1台の割合で受け持っているのだが、私を指導してくれている石上先輩が受け持っている生産機は稼働率がトップだったのだ。その日のうちに、総生産数を記入して、稼働率や不良率などを算出した表が各装置にある。それを他のところと比べても石上先輩のところが一番であった。

そして入社2週間目にして夜勤が始まった。この夜勤がまた意外に楽しいのだ。何故かというと、偉い人たちが居ないのでみんな自由きままに仕事ができるからだ。休憩なども昼勤のときよりも長くとれるし、誰も文句を言う人は居ない。そして夜勤の昼食はもちろんただで食堂で食べれる。食堂へ行くと係ごとに弁当が分かれておいてあるのだ。また昼勤よりも就業時間が短いので時間が凄く早く感じるのもここの職場の夜勤の魅力だ。終了30分くらい前にみんな装置を止めて、各々、自分が担当している装置の掃除をするのだ。油や粉じんなどが装置内に蓄積するのでそれらを掃除器で吸い取り、ウエスでふき取り、最後に各接続部に給油をして終了という流れ。この夜勤時の掃除なのだが、意外にも神経を使うのだ。

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