町工場から大企業、そして派遣社員も経験した現役派遣社員の壮絶体験

ホワイトな大手企業へ転職!その8 大企業の朝の朝礼!

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話を戻すが、しかもこんなに近いのに交通費も支給されるのだ。それは私の住んでいる場所と会社の所在地がそれぞれ異なる市だったからだ。なので最寄りのバス停~駅までのバス代、駅~会社の最寄り駅までの電車賃が支給された。自転車で10分程度で行けるのに交通費まで支給されるってほんとに凄い。が、しかし、この制度を悪用して交通費をだまし取っている先輩も居た。その先輩は会社の所在地とは隣の市に在住していたのだが、会社までは徒歩で行ける距離。だからバス停も存在しない。なので架空のバス停を作って申請用紙に記入してバス代をだまし取っていたのだ。

今でこそネットでバス停の場所や運賃などは数秒で調べることができるのだが、当時はパソコンやネットなども存在していなかった時代。細工しようと思えば簡単に出来ちゃったんだよね。かといって誰もチクる奴も居なかった。ほんとに凄い時代でしたよ。

そして次の日、再就職して初めての朝の朝礼だ。まず始業開始のチャイムが鳴り、指定の場所へ部署の連中が整列する。すると、歌が流れてくる。会社の歌だ、社歌ってやつですね。それをみんなで歌う。映画「釣りバカ日誌」で各部署の人たちが朝礼で「鈴木~♪建設~♪」なんて元気に歌ってるシーンがありますけどあんな感じで私たちの現場でも合唱するのだ。

歌い終わると社員が一人、みんなの前に出てきた。マイクと一段高い木製の台が用意されていて、そこに上がって「綱領!」とマイクの前で叫んで御経のようなものを読み始める、社訓だ!それが終わると今度は会社の精神を読み上げる、この会社の精神論が全部で7つあって「一つ〇〇の精神」と代表者が読み上げると、それに続いてみんなが「一つ○○の精神!!」と合唱するのだ。それが全部で7項目あって同じように7つの会社の精神論を代表者→みんなで合唱する。それが終わると代表社員が「おはようございます!!」と挨拶をする。整列しているみんなも「おはようございます!!」と言い返す。すると「所感なんですが」と代表社員が前置きをして自分の考えや日頃感じていることなどを話し始める。要するに個人的な世間話で何を話すのかは本人に任されているのだ。

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