お気楽“IT系女子”の日常を徒然と綴ります。

“アラサー”IT系女子の初LT体験―後編―

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 こんにちは。組長の居住区域、関西地方は朝晩の気温差が大きく体調を崩しやすい状況ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。10月だというのに真夏並みの最高気温で、秋の風情を感じられず残念に思っている組長であります 。

 今回は、エンジニアライフのオフ会でチャレンジした、自身初LTの反省などをつづります。前編では、わたしのLTの内容について解説しております。

◆うれし、恥ずかし 人生初ライトニングトーク!

 本当に、緊張して倒れそうでした(笑)。

 脳内シミュレーションでは、5分ギリギリで収まる予定。2名のおねーさまたちの魅力を、できる限り伝えたいと思っていましたが、どうしても導入部で20秒、最後のまとめで1分の時間が必要でした。逆算して各おねーさまの部分は1分50秒の時間をねん出し、カンペには簡潔に言いたいことを箇条書きにして予定秒数も書き込み、わたしとしては準備できていたつもりでした。

 しかし! ストップウォッチを横目に話し始めると、導入部でまさかの時間オーバー! ここでわたしは、完全にパニック状態に陥りました。

 このパニックにより、残念ながらXさんの部分では言いたいことが、半分ぐらい飛んでいってしまったのが、本当に心残りです。Ustreamをご覧いただいた方は、実際に喋った内容よりコラム前編で書いた内容の方が盛りだくさんなので、不審に思われたかもしれませんが、要するに緊張と力量不足で全部お話しできなかっただけなのです……。コラム前編で書いたことが、わたしが言いたかった内容のすべてです。

 喋りながら、「とにかく、黙ってしまうことだけは避けたい!」という気持ちだけでいっぱいいっぱいになってしまい、その時点でカンペを確認することとストップウォッチを確認しながら進めることを断念。パワーポイントの操作と、とにかく話し続けることの2点に集中しました。

 あっちさんの部分を話し終えるころ、ようやく落ち着きを取り戻し、ストップウォッチを見てみると、時間が余っているではありませんか!! 再び、軽めのパニック(笑)。ここはさすがに、「結論をきっちり言える余裕があるから大丈夫!」と思えましたので、何とかまとめることができました。

◆敗戦……ではなく、反省の弁

 今回の経験で学んだこと。

  • 実際に喋ってシュミレーションしておく
  • 10秒程度の余裕を持って作る
  • パワーポイントのアニメーションは、なるべく自動起動にしておく
  • カンペの内容は完ぺきに頭に叩き込んでおく
  • 最後に頼りになるのは自分の経験と度胸だけ

 持ち時間ギリギリで構成してしまうと、それだけで緊張を助長します。そして、脳内シミュレーションと実際に喋ってシミュレーションするのでは、やはり感覚が違います。事前の脳内シミュレーションで「いける!」と自信を持っていたのですが、やはり100回の脳内シミュレーションより、たった10回でも喋ってシミュレーションする方が良いんだな、と実感しました。

 また、仕事でも言えることですが、計画に少しの余裕を持たせることは、非常に有効だと痛感! 導入部で予定秒数をオーバーすると、そこからすべてが崩れていきます。今回、見事にそこでパニクってしまいましたので、予定秒数+5秒から10秒程度の余裕を作っておくべきでした。導入部で、「前倒しできている」という余裕が生じると、本題の部分へ落ち着いて入ることができたんだろうと思います。

 LTやプレゼンに慣れておられる参加者のスライドを見ていると、次のスライドに移るタイミングやアニメーションの起動が自動化されている、もしくは「自動化されているように見えるぐらいスムーズ」でした。わたしは、自動化すると喋るタイミングとズレてしまう危険性があると思い、すべて手動にしていたのですが、話す、パワーポイントを操る、時間を気にする、カンペを確認する、これら4つの動作を不慣れで緊張している時に同時に行うのは、非常に難しかったです。スライドの進行は、ある程度自動化しておき、それを見越して練習しておくことが非常に重要だと感じました。

 パニックに陥った際、カンペとストップウォッチを断念したことでタスクが減り、何とか持ち直しましたが、逆に正確に読み上げたいと思っていた部分で、「いい加減なことは言えないし……」と迷ってしまい、そのままその部分が飛んでしまったことが最も後悔しているところです。カンペはお守りのつもりで持っていても良いと思いますが、一言一句、頭に叩き込むつもりで臨むべきでした。

 このように、後悔と反省が満載のLTでしたが、ご覧いただいた皆さんからは、「すごく落ち着いて喋っていた」「パニクってるようには見えなかった」と言っていただきました。ありがとうございます!

 超大甘な点数を付けても60点。50点でも非常に甘いと思うのですが、1つだけ良かったのは最後のまとめを、きれいに終わらせることができたと感じたのでオマケです。終わりよければすべて良し、ということで。

 今回のLT作成にあたり、Xさん、あっちさんには何度お礼を申し上げても足りないぐらい、感謝しております。LTにて取り上げさせていただくことに対し、快くご承諾いただき本当にありがとうございました!!

◆熟練者を見習おう!

 綱渡り状態のLTでしたが、それぞれの局面での咄嗟の判断、パニクる自分を制御して立て直す、何とかうまくまとめる、など、仕事で培われたあらゆる経験が、そのやり方や結果に表れるのだなぁと思いました。結局は、すべて自分次第。

 それにひきかえ、LTやプレゼン熟練者コラムニストの皆さんは、やはりレベルが違います。

  • 適度にウケ狙いポイントが入っている
  • いかにも「パワーポイントのスライドです」という感じがしない
  • スライドに合わせて喋るのではなく、話に合わせてスライドが進む感じ

 文字の大きさや色、出現のタイミングが凝っている上、話に上手くマッチしていたり、カンペなどなくてもスラスラお話しされていて、内容だけでなくLTとしてトータルでのクオリティの高さに感動しました。次の機会があれば、今回の反省点を踏まえてもっと楽しめたら良いなと思います。

 LT大会終了後、コラムニストの野口おおすけさんに、「LTに慣れてらっしゃいますね」と話しかけたところ、1か月に1度はLTの機会があるとのこと。そして、やらなければすぐに衰えてしまうのだとか。うーん、さすがです!! 習うより慣れろ、ということなのでしょうか。そういえば、仕事も『(習うことももちろん大事だけど)習うより慣れろ』だし、納得。

◆コラムニストさんたちと語り合う!

 LT大会後、グループに分かれて「エンジニアの品格」について語り合い、結果を報告し合いました。わたしの組で意見として出た中で印象的だったのは、「これからエンジニアになろうとしている人の夢を壊さない」でした。

 新人のころ、基礎から体系的に勉強したことがない自分がコンプレックスでした(いまもですが)。そこで、自分なりに考えて「初級システムアドミニストレータ」を取得しようと思いました。資格を取ることよりも、試験勉強をすることによって、まんべんなく基礎の勉強ができそうだと考えたからです。

 が、先輩に「初級シスアドを取ろうと思います」と言ったところ、「そんなの取っても意味ない。上級シスアドぐらい取らないとダメ!」と、バカにされてしまったのです。おそらく、目標を大きく持って頑張れ! という意味だったのでしょうが、ちょっと落ち込みました。

 このようなことがあったので、特に「夢を壊さない」という提言に感慨深くなりました。「あぁ、ほかの技術者の皆さんとこんな良い話を前向きに語れる場にいるんだなぁ」と、嬉しくなります。これからIT業界に飛び込もうとしている学生さんや、飛び込んだばかりの若い皆さんは、少なからず不安を抱えていると思います。そのような人に対し、いきなり冷や水を浴びせるとか、必要以上に不安を増長することを言わないようにしなければ、と改めて感じました。皆さんとお話しできてとてもよかったです。また機会があれば是非、参加したいと思いました。ありがとうございました。


 LTとディスカッションの構成で進んで来たオフ会でしたが、最後にお楽しみ企画が!

 会場では、日ごろコラムやTwitterなどオンラインでしか交流できないコラムニストが集まります。そこで、「実際に会ってみてイメージ通りだった」「実際に会ってみてイメージと違った」コラムニストさんを投票するお楽しみ企画がありました。

 最近コラムを書けていないことや、そもそもあまり技術論には参加できないという引け目もあり、わたしは「エンジニアライフの中では、どっちかっていうと存在感がない方」だと思っています。なので、この投票企画も自分には特にご縁がないというか、単に投票して結果を楽しむだけだと思っていました。

 しかーし! なんと、「実際に会ってみてイメージと違った」コラムニスト第1位に選ばれてしまった!? マジですかっ!

 完全に、想定外だったのでびっくりしましたが、やはり皆さん「組長」というコラムニスト名から、もっと大柄でゴツイ人や、もっと迫力のある人をご想像されていたようで(笑)。マ●コ●ラックスさん的な風貌とキャラのイメージだったんでしょうか。実際のわたしは……ナイショです(笑)。

 自分では分からない「コラムニスト:組長」のイメージが分かって面白いなぁ、と思いました。

Comment(2)

コメント

LTお疲れ様でした。

LTの次回へ向けての分析が素晴らしいですね。自分も今回初体験でしたが、組長さんの分析は参考になります。
これだけの「気づき」があっただけでも大成功と言えるのではないでしょうか。


次のLT大会でも、お互い頑張りましょう!!

組長

粕谷さん

こんばんは。コメントありがとうございます。

>これだけの「気づき」があっただけでも大成功と言えるのではないでしょうか。
確かにそうですね!すごく楽しかったですし、刺激的な1日でした。粕谷さんも初LTお疲れ様でした!

次回はもう少し落ち着いてやりたいものです。頑張りましょうね★

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