「生活イチバン、ITニバン」という視点で、自分なりのITを追及するフリーエンジニアです。ストレスを減らすIT、心身ともにラクチンにしてくれるITとはどんなものかを考えていきます。

美しきニッポンの農村に、IT化の波が押し寄せる

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 農業は、人類史上もっとも早くITを駆使することによって発展した、先進的な産業のひとつだといえる。天体観測にもとづく「暦」として結実したその成果は、21世紀に生きる我々さえも、いまだに日々その恩恵に浴している。

 今、そんな輝ける歴史を誇る農業のIT化が再び叫ばれている。

 夜にはフクロウが鳴き、少し歩けば田畑が広がるような田舎に住む私としては、10年後、20年後の地元の風景を妄想せずにはいられない。

 まず、現在進行中の、農地の大規模集約化がさらに進み、広大な田畑を自動運転の耕運機などが駆け巡ることになる。これは近い将来、間違いなく一般化するだろう。

 大規模集約化は、農業の法人化によって可能となる。そしてそれは、現在着々と進んでいる。若者にとって就職先の選択肢がひとつ増え、過疎化しきった農村に若い労働力が戻るということでもあり、これはよいことだ。

 さて、妄想を続けよう。

 種まきや苗の植え付けなども当然のことながらフルオートメーション化され、農業クラウドサービスで最適な時期を判断して実施される。

 そうやって育てられる農産物は、最先端のバイオテクノロジーにより、害虫や病気に強く、味や形がよく、栄養価の高いものばかりだ。

 もちろん、農地の環境はセンサーで温度や湿度、土壌の養分などを常にチェックされていて、作物に最適な状態に保ち続けられる。それらのシステムの動力源は、農地の上に設置されたソーラーパネルや水路に設置された水車発電などによってまかなわれる。

 上空には鳥型ガーディアン・ロボットが旋回して害鳥を追い払い、地上では人型ガーディアン・ロボットが害獣の侵入を24時間体制でガードする。

 収穫期ともなれば、パワードスーツに身を包んだ農家のおっちゃん、おばちゃんたちが、掛け声も勇ましく大量の収穫物を軽トラックに積み込む姿が、ニッポンの農村の新たな風物詩として定着するだろう。

 あぁ、美しきニッポンの農村。わたしの愛して止まない、ニッポンの農村よ。

 願わくば、新しいテクノロジーには、景観に配慮したデザインをお願いしたいものだ。無粋なデザインは、ニッポンの農村に似合わない。

Comment(2)

コメント

仲澤@失業者

弊社のパワードスーツは自然を大切にしたジオデザインを採用!

関節はウシガエル、バーはヤマカガシ
バッテリーはイシガメとなっております。
ヘルメットはトノサマバッタとなっておりますが、
胸部プロテクタと同様オプションになります。

とか言われるかもですね(全部装着するとアレかも)。

onoT

イシガメバッテリーは、やっぱり亀仙人みたいに背負うタイプですかね。
重そう。。。
全部じゃなくて、ひとつ装着するだけでも、かなりアレですね。

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